【インタビュー後編】松原タニシ 最近起きた“霊障”は…映画「事故物件」原作者

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映画『事故物件 恐い間取り』(主演:亀梨和也)が大ヒット中だ。原作者で“事故物件住みます芸人”として活動する松原タニシに聞く。

◆「怖さ」を乗り越えた経験

――ホラー映画である一方、芸人の生きざまを「カッコいい」と思える作品ですが、タニシさんも映画を観て、そういう部分にグッときましたか?

そうですね「してやったり」というか。ホラー映画が苦手な人が、いつのまにか「怖い」を乗り越えて、作品の中で芸人ってこう生きてるんだ、と思ってもらえることが「してやったり」だなと思ってます。そういったホラーを乗り越えるきっかけになる、というのがすごく良いなと思います。実は僕もホラー映画めっちゃ苦手で。高校生の頃は柔道をしていたんですけど、初めての試合のときに「何かを乗り越えてから試合に臨みたい」と思って、試合当日に早起きして、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』って映画を観たんですよ。朝4時に起きて。それから大会に行ったんですけど「怖くない!」と思って、この心理状態なら勝てるかもしれない、と試合に臨みましたね。寝不足のせいでスタミナ切れになって負けましたけど(笑)でも、そういう体験を皆にしてほしい。ホラーって怖いだけじゃなくて面白いんだっていう。

◆松原タニシの、座右の銘

――タニシさんの生きざまを感じる座右の銘、支えになる言葉を教えてください。

座右の銘になるか分からないんですけど……僕、小学校6年生の卒業式で、卒業証書をもらうときに一人ずつ未来への言葉を言わないといけなかったんですよ。その時に「動物、昆虫、プランクトン、すべての生物を同じように愛したいです」みたいな、なんかすごい変なことを言ったんですよ。小学生なりに思っていたのが、プランクトンと犬を比べて「プランクトンだから別にいいや」と思わず、同じ生き物だからええやん、みたいな。平等に接するというか、だからオバケも人間も平等でいいんじゃないかな、と思っています。

――人にも幽霊にも平等に接する、ということでしょうか?

あと、プランクトンも。いや、プランクトンのことはあんまり考えてないですけど(笑)。死者だから怖がったり、うやまったりするんじゃなくて、もう別に普通でいいんじゃないかっていう考えですね。

◆最近あった「現象」とは?

――今も事故物件に住んでいらっしゃるんですよね?

そうですね、事故物件です。

――最近あったホヤホヤの現象を教えてください。

このあいだ、親が映画「事故物件 恐い間取り」を観たんです。で、観終わったあとに家族で昼ごはんを食べてたら、上の電気がパン!って切れたみたいで。そこで親父が「これはタニシのしわざだな」って言ったらしいんですけど……僕の本名タカシなんですよ。いよいよ親父の中で、僕はタカシじゃなくタニシになったんだ、っていうのが最近あった現象です(笑)。

――最後にリスナーに向けてひとことお願いします!

「オバケがすごい出る!」って部屋をご存じの方は、教えてください! あと、映画も観てください!

※ラジオ関西『PUSH!』2020年9月16日放送回より

■松原タニシ
1982年、神戸市垂水区出身
2003年、大学在学中に松竹芸能養成所に通い、デビューを果たした後、
2007年と2008年に「R-1ぐらんぷり」準決勝進出。
2012年には、テレビ番組「北野誠のおまえら行くな。」という企画で、大阪にある事故物件に住み始め、そこから「事故物件住みます芸人」として活動。これまで東京・千葉・沖縄など各地の事故物件に住み、体験した現象をつづった実話怪談集「事故物件怪談 恐い間取り」を2018年に出版。2020年8月、この本を原作とした映画『事故物件 恐い間取り』が公開。

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