志尊淳“&言葉” ~大事なのは、言う必要のない「言葉」をいかに減らせるか~

今回からは「言葉」をテーマにお届けします。発信する立場として、常に意識して言葉を発しているという志尊さん。大切にしている言葉やご自身が言葉を語る上で大事にしていることなどを教えてくださいました。

仕事のスイッチが入っている時には特に、「この言葉を言ったら受け取る人がどんなことを考えるか?」ということを意識しながら発言しているという志尊さん。インタビュー中も一つの質問に対してじっくりと考え、自分の言葉できちんと答えてくれるのですが、インスタライブ「#志尊の自粛部屋」だけは例外なのだとか。「自粛部屋だからいいかな…」と気を許した発言をしてしまうこともあるそう。そんな素の志尊さんが垣間見られる場だからこそ、多くの人たちから愛される場になったのだなと思いました。

俳優という仕事柄、言葉の重さを感じる瞬間がたくさんあるようで、その中でも「ありがとう」「ごめんなさい」といった、何気ない思いを伝える言葉をとても大切にされていると言います。きちんと言葉にすることを習慣にすると、「心からの“ありがとう”や“ごめんなさい”が言える感情の流れになっていくと思うんです」と話してくれた志尊さん。その言葉から、些細な言葉を積み重ねていくことが人と人との関係の上では大切なんだなと、あらためて考えさせられました。

もちろん、これまでには「言わなければよかった…」と後悔している言葉も。ただ、お母様に対しては、反抗期の子どもが言うような乱暴な言葉を言ったことはないそうで、すねた態度で反抗することが多かったとか。すねた態度の志尊さん…! またまた想像してほっこりしてしまいました。そして、やっぱり志尊さんとお母様の親子関係はとてもすてきですよね。

最近は会ったことのない人たちが簡単に言葉を交わせてしまう時代。志尊さんは「言う必要のない言葉をいかに減らせるかが大事」と考えているそうで、表面的なことだけでは判断せず、本当に伝えたい言葉だけを発信していきたいと、真っすぐなまなざして語ってくださいました。誌面では、「#志尊の自粛部屋」から生まれた楽曲「きぼうのあしおと」をFNS歌謡祭で歌うまでの経緯や、ファンの皆さんへの思いも語ってくださっています。

今回、漢字などの“言葉”があふれる街の景色をプロジェクターで投影して撮影を行いました。志尊さんが着用している白いシャツにも風景が映し出され、どこかオリエンタルな雰囲気に。その中でたたずむ志尊さんの姿をお楽しみいただければと思います。本テーマのメーキング動画も公開中です! ぜひ、誌面と合わせてご覧になっていただければ幸いです。

☆撮影メーキング動画を公開中☆

取材・文/石本真樹 撮影/サステイ(W)
ヘア&メーク/礒野亜加梨(スタジオまむ) スタイリング/手塚陽介

【プロフィール】

志尊淳(しそん じゅん)

1995年3月5日、東京生まれ。魚座。A型。10月11日(日)放送開始のドラマ「極主夫道」(日本テレビ系)に出演。2021年1月22日(金)公開の映画「さんかく窓の外側は夜」では主演を務める。

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