長崎県ジュニア陸上 男子A3000 川原(三井楽)大会新V 女子C400リレー 時津東が優勝

【男子A3000メートルタイムレース決勝2組】8分46秒91の大会新でゴールする川原(三井楽)=トランスコスモススタジアム長崎

 陸上の第49回長崎県ジュニア選手権(諫早地区6ライオンズクラブ、長崎新聞社、長崎陸上競技協会主催)は22日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で行われ、男子A(中学2、3年)3000メートルは川原琉人(三井楽)が8分46秒91の大会新Vを飾った。
 県内115の小中学校、陸上クラブから1318人がエントリー。A(中学2、3年)、B(中学1年)、C(小学5、6年)、D(小学3、4年)の年代別に分かれて各種目で競った。
 C400メートルリレーの男子は福江クラブが53秒70、女子は時津東が55秒84で優勝。最優秀選手は川原をはじめ、男子A100メートルを制した中川穂泉(吉井)、男子A走り高跳び優勝の藤山拓歩(小野)、女子A100メートルで1位だった宮崎叶和(長崎日大)の4人が選ばれた。

「じいちゃん」と二人三脚で成長
 男子A3000メートルは中学3年の川原(三井楽)が大会記録を3秒近く塗り替える8分46秒91で駆け抜けた。「十分に狙えるタイム」と想定していたようで、ゴール後は驚く様子もなく控えめにガッツポーズ。全国上位の好記録誕生にも冷静だった。
 2年時から全国中学大会(全中)や全国都道府県対抗男子駅伝に出場してきた離島の有望株。学校に陸上部はなく「走るのはほとんど一人。じいちゃんに車で並走してもらって鍛えられた」。1000メートルを2分51秒で通過するころには一人旅になったが「いつも通り、じいちゃんに引っ張ってもらっているつもりで」最後までペースを落とさずに走りきった。
 10月16~18日に横浜市で開かれる「全国中学大会2020」は、コロナ感染のリスクを考えて棄権する方針。「出たい気持ちはすごくあるから残念。その分、県内の大会で日本中学記録(8分17秒84)を更新したい」と大きな目標に照準を合わせていた。

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