事故物件サイト管理人・大島てるのポリシーとは? 「“不都合だから消してほしい”は一切受け付けない」

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日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。9月7日(月)の授業講師には、事故物件公示サイト「大島てる」の管理人・大島てるさんが登場。未来授業1時間目となるこの日の放送では、「大島てるのポリシー」をテーマに、お届けしました。

大島てるさん

◆日本唯一の事故物件公示サイト「大島てる」
2005年に開設された同サイトは、当初東京23区のみの事故物件情報を公示していましたが、徐々に注目を集め、現在では日本全国のみならず海外の事故物件情報も掲載するなど、規模を拡大。物件を探す人から不動産関係者にまでニーズの広がりを見せています。

また、大島さんはサイト運営だけでなく、「事故物件ナイト」と題した事故物件イベントを開催するなど、活動の幅を広げています。

そんな“事故物件のプロ”である大島さんいわく、事故物件とは、「ひと言で言えば“人が亡くなった経歴のある不動産”のこと」。例えば、自殺のあったマンション、殺人事件のあった一戸建て、火事で人が亡くなってしまったアパートなどが該当します。

そもそも、事故物件の情報をどのように集めているのかというと、事故物件の情報を持っているユーザーがサイトの地図上に書き込んだ情報が掲載される仕組みとなっているそう。ただ、扱う情報が事故物件に関することだけに「書かれる情報がネガティブであるということが“肝”」と大島さんは言います。

ときには、「迷惑だから(情報を)消してくれ」と言われることも多々あるそうですが、「(「大島てる」は)裏を取るという作業自体を、みなさんでしましょうというサイトです。“不都合だから消してほしい”というようなことは我々は一切受け付けておりません」とポリシーを語り、このような抗議があること自体、「これは“真実”なのだということが確信に変わる瞬間」と胸を張ります。

そして、自身の役割については「このサイトをもっと普及させる、広報につとめること」とキッパリ。

◆事故物件サイトに需要はあるのか?
そう語るサイト「大島てる」にアクセスしてみると、マップ上には事故物件の場所を表す炎が燃え上がるアイコンが無数に表示されていて、そのアイコンは日本だけにとどまらず、海外にも点在していることがわかります。

大島さんによると、サイトは世界中どこの国の情報も書くことができる仕様になっているそうで、海外の事故物件の情報提供は、日本人の留学生や駐在員などが書き込むケースが多いと言います。しかし、最近は「現地の方が、現地の国の言葉でその国の(事故物件)情報を書き込むという印象を受けつつある」と実感を語ります。

現在は、海外の事故物件情報も数多く寄せられているものの、そもそも危険度レベルの高い国では需要はなく、一体どんな人が事故物件情報を気にするのかといえば、「先進国のみなさんだけ」と大島さん。「日本も歴史的、伝統的に事故物件を嫌がる、だからこそ事故物件の情報を避けるために知りたがるのかというと、必ずしもそんなことはない」とも。

そして、自身のサイトの立ち位置については「犬用のおせちに似ているのではないか」と話します。その理由について「それがなくても特に死にはしない。要するに“贅沢者”なわけです。贅沢なみなさんにとってほしいサービスということ。ですから、この『大島てる』サイトも、なくても死にはしないでしょうけど“あったほうがいい存在”ということかなと捉えています」と話していました。

<番組概要>
番組名:未来授業
放送日時:毎週月~木曜 19:52~20:00
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/future/