カニエ・ウェスト、レコード会社や音楽業界に新たな契約のガイドラインを提案

レコード会社との契約などについてツイートし続けており、その内容が連日話題になっているKanye West(カニエ・ウェスト)。先日、彼が公開した契約書から読み取れる内容をHIP HOP DNAで紹介したが、それらの話題に引き続き、カニエがツイッターにて具体的に明らかにした「レコード会社や音楽業界から求める変更点」などを今回は紹介したい。  

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「新たなレコーディング&パブリッシング契約のガイドラインだ。」

「1。アーティストが音源と楽曲の権利を所有し、それを限定的な期間でレーベルやパブリッシャーに貸す。一年契約などだ。」

「2。レーベルやパブリッシャーは、収入のシェアを限定的な期間で受け取るサービスプロバイダーである。アーティストに有利になるよう、8対2でスプリットする。」

「3。アーティストは自らのカタログを管理するため、自らに従属的である場合を除き、誰に対しても従属的でいないこと。自分が関わっているビジネスを理解するために自分以外は一人も必要ではない。」  

「4。レコード会社との契約についてはじめに必要な変化は、弁護士だ。わかりやすい文章で書かれた契約書が必要だ。弁護士の役割は、契約を改善することだ。我々が内容を理解できない契約書に目を通すためにいるわけではない。初めて読んだ時にすぐに理解できるように契約内容を書き直すんだ。」

「アーティストに支払われる前金というのはローンのことでしかない。
前金というのは、金利が75%かそれ以下のローンだ。他のビジネスでは同じようなことは起きない。レコード会社はローンをするのではなく、あなたを買い取る必要がある。」

「6。アーティストは自分のストリーミング再生数やそれに応じた収入を具体的に知ることが出来るべきだ。基本的なことでロジカルに聞こえると思うが、これは実際には行われていない。」

「7。ポータルはロイヤリティのためだけに存在するわけではない。あなたのビジネス全体に必要なんだ。お金と音楽は共にあるべきだ。」  

「これはすべてのアーティストたちが統一するための呼びかけだ。俺は自分の原盤権を取り戻す。音楽に関して最も力のある弁護士を雇った。すべてのアーティストも解放されて、公平に扱われるべきだ。」

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