イートンのTwin Vortices Seriesが水素燃料電池モジュールのピーク効率での動作を支援

米ミシガン州ゲールズバーグ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- パワー・マネジメント企業のイートンは本日、当社のTwin Vortices Series(TVS)技術が、水素燃料電池モジュールで不可欠な要素であることが実証されたと発表しました。水素燃料電池モジュールは、TVSユニットが提供する精密な気流制御によって、ピーク効率での動作が可能になります。電気駆動のTVS燃料電池ブロワーが、正確かつ高速な空気制御を提供し、過渡的な負荷サイクルで燃料電池電圧の迅速な制御を実現します。

イートンのTVS技術は、過給内燃機関での応用が輸送業界全体で知られていますが、若干の改良を行うことで、燃料電池にとって理想的なユニットになりました。

燃料電池スタックを効率的に動作させるには、空気と水素の流れを正確に制御する必要があります。燃料電池は、正極(カソード)と負極(アノード)の間で層状になっている陽子交換膜によって構成されています。水素がアノードに取り込まれ、周囲の空気中の酸素がカソードに取り込まれます。そして、燃料電池触媒の電気化学反応によって、水素分子が陽子と電子に分解され、陽子は膜を通ってカソードへと移動します。

陽子交換膜の層数によって各スタックの出力が決まるため、電池のスタック数が多いほど出力が高くなります。

TVSスーパーチャージャーとは異なり、TVS燃料電池ブロワーは筐体で覆われています。そして、300〜450ボルトの直流で作動する電気モーターに直接取り付けられており、プーリーやフロントカバーはありません。電気モーターは、毎分1万4000回転未満で動作するように較正できます。この技術は、広範なポンプ容量に合わせて拡張可能であり、個々の顧客の仕様に合わせて適応させることができます。

イートンはすでに、水素燃料バスでの使用向けにTVSユニットを数社の顧客に供給しており、今後生産量を増加させる計画です。TVS燃料電池プログラムの次のステップは、次世代燃料電池を実現するユニットを開発し、より大きな出力密度、圧力比、長い運転寿命、改善された騒音・振動・ハーシュネス(NVH)レベルを提供することです。

詳細情報は、イートンのTVS燃料電池技術でご覧いただけます。

イートンのミッションは、パワー・マネジメント技術とサービスを使用して生活の質と環境を改善することです。当社は、顧客による電気・油圧・機械式動力の効果的な管理を支援できる安全で効率的で信頼性のある持続可能なソリューションを提供しています。イートンの2019年の売上高は214億ドルで、175カ国を超えるお客さまに製品を販売しています。従業員数は約9万3000人です。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。

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