前田が今季6勝目で日米通算150勝 ツインズは地区首位に浮上

【タイガース6-7ツインズ】@ターゲット・フィールド

ツインズは先発の前田健太の力投もあり、タイガースに7対6で勝利。地区首位のホワイトソックスがインディアンスに敗れたため、0.5ゲーム差でアメリカン・リーグ中部地区の首位に浮上した。過去3年間、ドジャースでのポストシーズンではブルペンに回されていた前田だが、今季はチームのエースとして10月の戦いを迎えることになりそうだ。

2018年ドラフト全体1位指名右腕のケーシー・マイズとの投げ合いとなった前田は、3回表から3イニング連続で三者凡退に抑えるなど、5回までタイガース打線をわずか1安打に抑える好投を披露。ツインズは3回裏にマーウィン・ゴンザレスのタイムリーなどで2点を先制し、4回裏にジェイク・ケイブが3号2ラン、5回裏にエディ・ロサリオが13号2ランを放ち、着実にリードを広げた。

6回表、前田は2本のヒットで一死一・二塁のピンチを招き、ミゲル・カブレラに甘く入ったスライダーを捉えられて8号3ランを被弾。しかし、ジャイマー・キャンデラリオとニコ・グッドラムを連続で空振り三振に仕留め、チームのエースとしての意地を見せた。

ツインズは6回裏にケイブがこの試合2本目のアーチとなる4号ソロを放ち、4点をリード。リリーフ陣が9回表にピンチを招き、カブレラに9号3ランを浴びて1点差に詰め寄られたが、なんとか逃げ切り、日本時間8月28日以来となる地区首位に浮上した。

前田はカブレラに一発こそ浴びたものの、6回94球を投げて被安打4、奪三振9、無四球、失点3という安定したピッチングで今季6勝目(1敗・防御率2.70)をマーク。メジャーリーグ公式サイトでツインズの番記者を務めるドゥヒョン・パクは「ツインズがポストシーズンに向けた戦いを続けるなかで、前田が先発ローテーションのエースであることを疑う余地はほとんどない」と述べ、前田の活躍を称えている。なお、前田は今日の勝利で日米通算150勝(日本97勝・メジャー53勝)を達成した。

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