よだれ鶏に舌鼓 おしゃれレストランで味わう“オーソドックス中華”

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代々木上原駅から5分。駅前商店街を歩いていくと一際明るい光に満ちた店が見えてくる。つい引き寄せられて覗いてみると『REI Chinese restaurants』。ガラス張りにグレートーンのモダンな店内は、密をケアしつつも多くのお客さんで賑わっていた。上原に新しい中華料理店ができたのだ。何系の中華だろう? とメニューを見れば、エビチリ、エビマヨ、黒酢すぶたによだれ鶏、焼売、餃子、そしてネギラーメンに蟹チャーハン! オーソドックスな中華のスター選手がばっちりラインナップ、しかもリーズナブル。「ラーメン一杯でも気軽にどうぞ」とオーナーシェフの高島泰弘さんが気さくに言うその店はつまり、おしゃれの皮を被った町中華なのだった(最高!)。

とはいえ、繰り出されるお料理はひと味もふた味も上手。さすが『SILIN 火龍園』や京王プラザホテル『南園』で広東料理を軸に長く経験を積んできた方、何を頼んでもおいしさにブレがなく、シンプルなようでシェフのセンスが効いている。“REI スタイル”と銘打たれたよだれ鶏は、プルプルしっとり低温調理された信玄鶏が、自家製ラー油やシーズニングソースを用いたさっぱりと香り良い甘辛タレに浮かび、仕上げに唐辛子スナックを砕いてパラリ。食感も風味も全方位敵なしのバランス感覚。こんな店が近くにあれば……の代表格、代々木上原から町中華の新時代が始まる!?

左・よだれ鶏“REI スタイル”¥1,500。右・自家製ニラ蒸し餃子、エビ蒸し餃子、焼売が顔を揃える三点心¥700も魅惑。他に、俵状に成形されたエビを揚げてさっぱりめのマヨソースで絡めたエビマヨネーズソース¥1,400も絶対の逸品。軽快なロゼワイングラス¥800と合わせて。

REI Chinese restaurants 東京都渋谷区元代々木町10-8 関ビル1F TEL:03・6416・8803 ランチ11:30~14:30(14:00LO)、ディナー18:00~23:00(22:00LO) 日曜休

ひらの・さきこ 1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)

※『anan』2020年9月30日号より。写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子

(by anan編集部)