熊本豪雨の被災家屋、公費解体始まる 芦北町、委託業者が壁や柱を撤去

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7月の豪雨で被災した家屋のうち、県内で初めて公費解体が始まった現場=24日、芦北町

 7月の豪雨で半壊以上の判定を受けた熊本県内の家屋の公費解体が24日、芦北町で始まった。人吉市や球磨村、八代市は申請の受け付けを今月上~中旬に始めたばかりで、県は解体棟数の把握はこれからとしている。

 公費解体は被災者の生活再建を促すほか二次災害を防ぐため、市町村が所有者に代わって災害廃棄物として解体、撤去する。

 この日は、芦北町を流れる佐敷川の氾濫で浸水し、全壊判定を受けた同町佐敷の木造平屋の家屋を解体。町から委託を受けた業者が柱を外したり、壁をはがしたりした。

 県によると、豪雨で被災し、半壊以上の判定を受けた家屋は23日現在、33市町村で4684棟。水害は水が引いても解体せず、修理して住み続けるケースがあり、公費解体される棟数は現段階で見通せないという。

 芦北町が受け付けた申請は、8月28日の手続き開始から今月23日までに106件。町住民生活課は「公費解体は生活再建に向けた一歩。スピード感を持って取り組んでいく」としている。

 公費解体の申請は、各市町村とも12月~来年1月ごろまで受け付ける。芦北町は12月28日まで、町役場で受け付ける。(山本文子)