県産食品とバイヤーの“縁結び”サイト12月開設 販路拡大を支援 10月説明会

 長崎県は、県産食品を一堂に紹介するウェブサイト「長崎県産品データベース」を12月に開設し、県内事業者と全国のバイヤー(仕入れ担当者)の“縁結び”に乗り出す。新型コロナウイルス感染症の影響で対面での商談が制限される中、販路拡大を支援。10月に県内各地で説明会を開き登録業者を募る。
 県内に事業所がある農水産物の生産者や販売業者、食品製造業者が対象。業者はサイト上で県に登録を申請し承認されると、パソコンやスマートフォンで商品の写真や説明、こだわり、商品に込めた思い、企業情報などを入力できるようになる。掲載無料で新商品などの追加も随時可能。一方、会員登録したバイヤーは業者やカテゴリー別に商品の検索ができ、取引に必要な情報を入手できる。
 解析機能もあり、業者は自社商品がどれだけ閲覧されているか、どの地域のバイヤーが多く見ているかなどアクセス状況を確認できる。同様のサイトは高知県や長野県などが既設。高知のサイトを運営する一般財団法人「高知県地産外商公社」によると、24日現在で高知県内の約530業者が約2700商品を掲載しており、販路拡大につながっているという。
 県物産ブランド推進課は「全国のバイヤーに見てもらえ、費用もかからず、小規模事業者も平等に情報発信できる。多くの商品を掲載してもらいたい」と活用を呼び掛けている。問い合わせは同課(電095.895.2623)。

 県内業者への説明会日程、会場は次の通り。
 ▽島原地区=10月5日、島原振興局▽長崎地区=7日、県庁▽五島地区=14日、五島振興局▽上五島地区=15日、新上五島町役場▽佐世保地区=16日、県北振興局▽壱岐地区=20日、壱岐振興局▽対馬地区=21日、対馬市交流センター

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