米下院民主党、最高裁判事の任期を18年に制限する法案を提出へ

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[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米下院民主党は来週、現在は終身制の米最高裁判事の任期を18年に制限する法案を提出する見通し。判事の指名を巡る党派的な対立を抑え、最高裁の正当性を維持する狙いがある。

ロイターが確認した法案によると、最高裁判事の任期を制限することで、どの大統領も4年の任期の間に2人の判事を指名することが可能になる。

トランプ大統領は11月3日の大統領選まで残る40日となる中、今月18日に死去したルース・ギンズバーグ最高裁判事の後任を指名する考えを示しており、選挙戦の新たな争点に浮上している。トランプ氏の大統領就任以来、3人目の最高裁判事の指名となる。

法案の提案者の1人であるロー・カンナ下院議員は「この法案によってこの国の多くの苦悩が回避でき、文化的問題の根深い意見対立にまで及び、社会を分断する主因の1つとなっている最高裁を巡る闘争の激化が抑えられる」と強調した。

平均寿命が長くなったのに伴い、最高裁判事の任期も延びており、現在の平均は25年を超えている。

一部の法律専門家は、米憲法は連邦裁判事の終身制を義務付けていると解釈されているため、任期を制限するには憲法改正も必要だと指摘する。

ただ、同法案は現職の判事を18年の任期制限の適用除外とすることで、憲法上の懸念が出ないよう図られている。任期制限の下で指名された判事は最高裁を退任後に「上級」判事となり、下級審の判事に就くとされている。

カンナ議員は、終身で判事の職を務め、給与を得られるため、司法の独立性が守られると述べた。