感染症対策 客船入港可否の条例改正 佐世保市、国方針見極め判断

 佐世保市の朝長則男市長は24日の定例記者会見で、感染症対策の状況に応じ、クルーズ客船の佐世保港への入港可否を判断できるようにする条例改正について、国の方針を見極めた上で慎重に判断する考えを示した。
 長崎港では停泊中の大型客船で新型コロナウイルスの集団感染が発生。県は船内の感染管理体制などの状況を踏まえ、入港の可否を判断できるようにする条例改正を含め検討中。福岡市はワクチンか治療法の対策が確立するまで、博多港への寄港を認めない方針を決めている。
 市は条例に基づき佐世保港を管理。港内の三浦、浦頭両岸壁では大型客船が停泊できる。朝長市長は「国がガイドラインをどう示すかが(条例改正を検討する)スタートになる」と述べた。
 佐世保、相浦両署を統合し新たな警察署を設置するため、県警から市有地の旧市民会館跡地(花園町)提供を打診されていることについては「最終的な協議をしているところ。基本的には協力をしたい」と説明。年内には結論を出す考えを示した。

 


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