愛媛FC 課題次々 苦戦続く 攻守バランス鍵 J2リーグ前半戦 最下位

©株式会社愛媛新聞社

後半戦の得点力向上へキープレーヤーとして期待がかかる森谷(右)=8月12日、ニンスタ

 J2は23日にリーグ前半の21試合を終えた。愛媛FCの通算成績は4勝5分け12敗(勝ち点17)。成績不振でシーズン中の監督交代があった2018年以来となる最下位での折り返しとなった。3度の3連敗や10試合未勝利など苦戦が続いた前半戦を振り返る。

 特徴的だったのが夏場の連続失点。4節の長崎戦で試合終盤の2分間に2失点して敗れると、6節の京都戦は後半に先制した直後に立て続けにゴールを許して逆転負けし3連敗。10節の金沢戦は13分間に大量4失点を喫するなど、ディフェンスのもろさを露呈した。

 守備の強度を高めてこの課題を克服したかと思えば、9月に入ると自慢のポゼッションでのミスが絡む失点が目立つようになった。拮抗(きっこう)したゲームで勝ち点が奪えず、1点差で落とした試合は10に上るなど勝負弱さが際立つ。

 攻撃では、全21得点のうちセットプレーから9点を獲得。今季新加入のMF森谷ら良質なプレースキッカーの存在が大きな武器となっている半面、クロスからのゴールはわずか2点。18節以降は4試合無得点と振るわず、てこ入れが求められる。

 チームの現状を指揮官は「どこか傷が治れば、またどこかに傷が出ている状態」と表現。得点のバリエーションアップとともに、攻守のバランスの整備を喫緊の課題に挙げる。

 最下位の成績について村上社長は「現状は受け入れるが、われわれが決定的に劣っている試合は1試合もなかった。順位にかかわらずこのスタイルを研ぎ澄ませていく」と現体制の継続を強調した。

 26日に始まる後半戦も、コロナ禍の影響で連戦が続く。愛媛らしい主導権を握るサッカーを深化させると同時に、東京V戦や新潟戦で見せたような相手の特長を消す工夫も織り交ぜながら、着実に勝ち点を積み重ねていくことが今後の巻き返しにつながる。