ロイヤルズ一筋14年 Gグラブ賞7度のゴードンが現役引退へ

ロイヤルズのフランチャイズ・プレーヤーであるアレックス・ゴードンは日本時間9月25日、今季限りで現役を引退することを表明した。2005年ドラフト全体2位指名でプロ入りしたゴードンは、ロイヤルズ一筋で14シーズンにわたって活躍。ロイヤルズの歴史を代表する選手の1人であり、近い将来に球団殿堂入りすることと背番号「4」が永久欠番になることが確実視されている。

ゴードンは現役引退の決断について「難しい決断だった。野球をプレーしたことがある人なら誰でも、引退の決断が難しいことを知っていると思う。野球のことが大好きだからね」とコメント。

1年前にも現役引退を考えたというゴードンだが、「僕はチームメイトのことが大好きなんだ。彼らとともに戦ったり、一緒にディナーに行ったりすることが大好きなんだよ」と現役続行を決断した。しかし、新型コロナウイルスの影響もあり、例年と同じような時間をチームメイトと過ごすことはできなかった。

現役引退の決断については、レギュラーシーズン最終日を迎えるか、ポストシーズン進出の可能性が消滅してからチームメイトに伝えるつもりだったという。そして、すでにポストシーズン進出の可能性が消滅したため、今季限りでの現役引退を表明。今後は家族と多くの時間を過ごすつもりであることを明らかにした。

大型三塁手として大きな期待を背負ってプロ入りしたゴードンだったが、メジャーレベルへの適応に苦戦。しかし、メジャー5年目の2011年に外野へコンバートされると才能が開花し、チームの主力選手に成長した。2013年から3年連続でオールスター・ゲームに選出され、ゴールドグラブ賞を7度(2011~14年、2017~19年)も受賞。2014年にはプラチナグラブ賞も受賞し、2015年はワールドシリーズ制覇を経験した。

通算121死球と先頭打者本塁打14本は球団史上1位の数字。このほか、682四球(3位)、190本塁打(4位)、357二塁打(5位)、573長打(5位)、1749試合(6位)、867得点(6位)、1641安打(6位)、749打点(6位)といった部門で球団の通算成績ランキングの上位に名を連ねている。

ゴードンは現歳36歳。今季は46試合に出場して打率.211、4本塁打、11打点、OPS.614という低調な成績にとどまっていた。

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