脳性まひなどがある大村市の障害者3人による作品展「つながる思い~現在・過去・未来」が、大村市本町のまちかど市民ギャラリーで開催されている。28日まで。入場無料。
作品を出品しているのは徳末恵子さん(59)、金谷美義さん(66)、蒲原千春さん(36)の3人。作品展は、ステンドグラスや木工などの作家が活動拠点とする山のよこ工房(同市重井田町)の代表、山根敏保さん(73)が企画した。
市内の施設で暮らす徳末さんは、脳性まひのため全身の自由がきかないが、動かせる左手の人さし指と中指を使い、パソコンでイラストを描いている。会場には水族館の水槽を泳ぐ魚や舞妓(まいこ)と花火、「令和」の元号を発表する菅義偉官房長官(当時)の似顔絵など、独自の世界観あふれる作品が展示されている。
このほか、金谷さんの「大人塗り絵」や蒲原さんがデザインしたTシャツなど計約30点の作品が並び、来場者が見入っていた。イラストやTシャツは販売もしており、山根さんは「今後は参加する作家も増やしながら毎年開催したい。作品展が障害者の勇気となれば」と来場を呼び掛けた。
独自の世界観「障害者3人展」 大村・まちかど市民ギャラリーで28日まで
- Published
- 2020/09/25 11:37 (JST)
- Updated
- 2020/09/25 11:41 (JST)
© 株式会社長崎新聞社