気象庁は25日(金)、冬(12~2月)の天候の見通しを発表した。降雪量は北日本日本海側で平年並みか少なく、西日本日本海側は平年並みか多い見通し。気温は、北日本では北からの寒気の影響が弱いため、平年並か高い見込みだ。
ラニーニャ現象が続く可能性が高く太平洋の海面水温は、中・東部赤道域では低い一方、西部熱帯域では高く積乱雲の発生が多い見込み。この影響で上空の偏西風は日本付近で南に蛇行し、東・西日本に寒気がやや流れやすい見込み。一方、北日本では寒気の影響を受けにくい予想だ。
気温
北日本では北からの寒気の影響が弱いため、平年並か高い見込み。東・西日本と沖縄・奄美ではほぼ平年並み。
降水量
北日本太平洋側では低気圧の影響を受けやすく、西日本日本海側では冬型の気圧配置がやや強いため、平年並か多い予想だ。
降雪量
北日本日本海側では冬型の気圧配置が弱いため、平年並か少ない見通し。一方、西日本日本海側では冬型の気圧配置がやや強いため平年並か多い見込み。
天候
北・東日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多く。西日本日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が多いくなりそうだ。北日本太平洋側では、平年に比べ晴れの日が少ない見通し。
東・西日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多く、沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い予想だ。
なお、昨年(2019年)冬は顕著な暖冬となり、全国7割で高温1位記録を更新 少雪も記録的だった。
冬型の気圧配置が続かず、全国的に寒気の流入が弱かったため高温となる時期が多く、東日本以西の冬の気温はかなり高くなった。特に、東・西日本で統計開始の1946/47年冬以来、最も高い記録を更新し、記録的な暖冬となった。また、全国的に冬の降雪量がかなり少なく、北・東日本日本海側では最も少ない記録を更新した(統計開始は1961/62年冬)。