家具や家電などの大型商品はどうやって処分するのがお得なの?

家にある不用品といえば衣類や本など、比較的サイズが小さいものがほとんどだと思います。でもときに家具や家電などの「大物」が不用品になることも。そうなると処分の仕方が悩みどころになってきますよね。そこで今回は「大物」をどうやって処分するのが便利でお得なのかについて紹介していきます。


処分するにはお金がかかる家具や家電

家具や家電を処分する場合、一般的には「捨てる」ことになるのでしょうけれど、ただで捨てられる方が少ないのではないでしょうか。大型の家具は粗大ゴミとなって処分するのにもお金がかかります。例えば東京都練馬区の場合、長い辺の合計が270cmを超えるタンスは、収集手数料として2,000円、持ち込む場合でも1,000円かかります。

また家電は家電リサイクル券が必要となって冷蔵庫となると5,000円以上かかってきます。

実は筆者も以前動かなくなったワインセラーを処分したことがありますが、リサイクル券が5,000円ほどしました。この値段を聞くと、処分に踏み切れないこともあるのでしょうけれど、もしまだまだ使える家電や家具ならば、「売る」という手もあります。

送料が最大のネックになる大型商品

筆者としてはフリマアプリの活用をお勧めしたいのですが、送料の問題があります。フリマアプリでは郵便局やヤマト運輸と連携している配送方法があり、料金が全国一律だったり匿名配送ができるなどメリットもあります。ただしこれは荷物のサイズが160以下(もしくは170以下)の場合で宅急便やゆうパックに対応できるものに限ります。もしこれ以上のサイズになると特別な配送方法になり、当然ながら料金が高くなります。

例えばメルカリの場合には、「たのメル便」という大型商品に対応した配送方法があります。

洗濯機や単身用の冷蔵庫は250サイズに当てはまることが多いのですが、この場合は送料は8,600円。ラクマの場合には大型に対応した独自の配送方法がないので、ヤマト運輸のヤマト便(着払い)、郵便局の重量ゆうパックばどを使うことになります。当然送料も高くなってきますよね。PayPayフリマに関しては、認められている配送方法がヤフネコ!パックとゆうパケット・ゆうパック(おてがる版)だけです。この最大サイズはゆうパックの170ですから、170を超える商品は出品できないことになります。そうなるとここで考えべきことは「フリマで売るべきかどうか」です。

フリマで売るかどうかのポイントは送料と商品の販売価格の関係性

フリマで売る場合は出品者が送料を負担することが多いので、販売価格が安いとお得感がありません。特に大型商品は送料が高めなので、仮に販売価格が3,000円となると送料と手数料がほとんど手元に入らなくなってしまいます。

この点を踏まえると、もしフリマアプリで家電や家具を売るならば、サイズが160以下、もしくはブランド家具や元々の購入価格が高い家電など、販売価格を高く設定できる物となってきますよね。それ以外になると、正直なところフリマアプリはあまりお勧めできません。ではどこに売るのがいいのかというと……

送料がかからない方法を選ぶ

【ジモティー】

「地元の掲示板」と言われるジモティーは、直接の受け渡しが基本です。そのため送料がかかりません。また手数料も無料です。支払いは直接会ったときに現金で支払うこともできますし、ジモティーが決済の仲介をする「あんしん決済機能」を使うこともできます。これを使うと事前にネット決済ができて、出品者は取引の後でお互いに評価をしてから商品代金を受け取ることになります。

ジモティーは出品者と購入者が直接会うことになるので、安全面を考えて受け渡し場所を公園やスーパーなど人がたくさんいる場所にしたり、友達や家族など第三者と一緒に取引場所に行くようにします。もし大型の家具や家電で運ぶのが大変なときには、自宅まで取りに来てもらうこともできます。

ジモティーの難点の1つは、ユーザー数がフリマほど多くないこと。東京や大阪などの大都市であればマッチングがしやすいのですが、地方になってくるとなかなか取引が成立しないこともあります。筆者は栃木県に住んでいますが、なかなか買い手がつかずに出品を取りやめた経験もあります。逆に以前あるテレビ番組の企画で名古屋でジモティーを使ったところ、たくさんのコメントが来て対応に苦慮したとの話を聞きました。そのくらい違いが出る場合もあります。

【地元のリサイクルショップ】

地元のリサイクルショップなら、持ち込むこともできますし、出張買取をしてくれることもあります。買い取った商品をリサイクルショップが売ることを考えると、買取価格は安くなりますが、すぐに処分ができお金も入る点は魅力でしょう。

家具や家電は売るときのことを考えて買う時代

今後家具や家電を買う場合には、売るときのことを考えて買うのがお勧めです。例えば組み立て式の家具ならば、発送するときにコンパクトになるので送料を抑えることができます。

もし組み立て式でないならば、ある程度のブランド家具なら送料を考えても、メリットがあるでしょう。家電も同じですね。やはり大手メーカーの家電は安心感があるのか、値がつきやすいです。買うときには値段が高いですが、処分のときにある程度回収ができると思えば、気持ちの上でも買いやすくなりそうですね。

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