王滝頂上まで解除も… コロナに苦闘 旅館女将「今回も乗り越えられる」 御嶽山噴火から6年

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死者行方不明者63人を出した御嶽山の噴火災害からあさって27日で丸6年です。王滝村では、先月、最高峰の「剣ヶ峰」に次ぐ「王滝頂上」まで登れるようになった一方、新型コロナも影を落とし、観光関係者の苦闘が続いています。

2014年9月、御嶽山が噴火。死者行方不明者63人という戦後最悪の火山災害になりました。

王滝村を訪れた観光客は噴火の前の年は32万人でしたが、去年でも半分の16万人に留まっています。

先月1日、王滝村では噴火以来、規制がかかっていた「王滝頂上」まで、5年10カ月ぶりに登れるようになりました。

(記者リポート)

「王滝頂上にはこのようにアーチ形の避難用シェルターが作られました。

有事の際には30人ほど収容できるということです」

待望の規制緩和でしたが、新型コロナが影を落としています。3合目にある旅館「たかの湯」。消毒などの対策はしていますが、去年、噴火前の7割に戻った客足は一気に落ち込みました。

たかの湯 若女将:

「今は本当に宴会がなくなってしまって。団体のお客さんがここに入ったりしていたけど団体客もいないので。夏だったらたくさんのスリッパが並んでお客さまを待っている状態だったけど、1列くらいのスリッパで終わってしまう状態なのでさみしい」

村では、村外の人も買えるプレミアム商品券を発行して後押ししますが、今後もコロナの感染状況に左右されそうです。

一方、復活の兆しも…。自然湖の「ネイチャーカヌーツアー」は、連休は予約で一杯でした。

子ども:

「たのしかった。いろいろなことが見えてたのしかった」

高校生:

「3回くらい。以前も来たことがある。自然を感じることができるので来るのが楽しみです」

屋外で距離を取れるため、コロナ禍でも客足が伸びています。

木曽おんたけ観光局:

「(1984年の)長野県西部地震という地震災害のときにできた湖。災害の後にこういう楽しみもできるというのをコンセプトにしてやっているので、災害の悲しみは忘れず、こういうのも楽しむ、両方ができれば」

「いらっしゃいませ」

「たかの湯」も4連休中は、登山の個人客が戻って来てくれました。

登山客:

「解除されたと聞いたので、行ってもいいかな、怖いかなと思いながら来た」

「火山灰が残っていたり、20数年前に一回行ったことがあって、そのときはきれいだったのに噴火はすごかったんだなと」

王滝村は、再来年度にも火口から離れた場所に登山道を設けて木曽町側と結ぶ予定で、登山者の増加が期待されています。

「たかの湯」の家高さんも「必ず乗り越えられる」と信じています。

たかの湯・女将:

「長野県西部地震もあってそれを乗り越えてきて、その前にも噴火があった。

今回も乗り越えられないはずがないと信じながらやっていくしかないし、ひたすら耐え忍ぶことも必要だけど、こういう時期に何かできること、お客さまが少ないのであれば少ないなりに丁寧な仕事をしようと心掛けるとか、できるだけマイナスな考え、ネガティブな考えを持たないようにしている」