「信頼される消防士に」 県消防学校、47人が卒業

空に向かって帽子を投げ、卒業の喜びを分かち合う卒業生ら=大村市、県消防学校

 大村市森園町の長崎県消防学校で25日、第78期初任科生の卒業式があり、約6カ月間の訓練を終えた47人(男42、女5)が第一線へ巣立った。
 卒業したのは県内9消防局・本部に所属する18~25歳。今年4月に入学し、消防法や消防活動、救助訓練など基礎的な知識と技術を学んだ。同校では年間2期に分けて受け入れてきたが、団塊世代の大量退職に伴う採用拡大が落ち着いたとして、本年度から1期のみとなった。
 式典に先立ち、卒業生は家族や関係者の前で訓練の成果を披露。式典で磯本憲壮校長は「先輩の指導による応用や災害現場での経験を生かしてさらなる成長を」と式辞を述べた。卒業生を代表して、佐世保市消防局の川尻航平さん(25)が「消防人生は始まったばかり。市民に寄り添い、信頼される消防士を目指す」と謝辞を述べた。
 式典後、卒業生は空に向かって帽子を投げ、教官を胴上げして卒業の喜びを分かち合った。

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