軽油とガゾリンを入れ間違えて走るとどうなる? その対処法とは

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間違った燃料を入れた際に発生するトラブルとは?

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JAFの調査によると、2018年12月1日~31日の1か月間で寄せられた『燃料の入れ間違えによるトラブル』での救援要請件数は、390件(一般道373件、高速道路17件)という結果になりました。ドライバーが入れ間違えに気が付かず、走行不能などのトラブルになってから救援を要請されたケースも考えられるため、さらに多いとも考えられるとのこと。

燃料入れ間違えの原因は「うっかりしていた」「普段乗らないクルマだった」「軽自動車は軽油だと思った」といったものがあり、ドライバーの認識不足がトラブルに繋がっているようです。

では、入れ間違えた燃料をいれた場合、クルマに発生する症状とはどのようなものなのでしょうか。

ガソリン車に軽油の混ざったガソリンが供給された場合

JAFによると『エンジンの出力が下がり、加速が鈍くなり、そしてアイドリングも不安定になります。さらに軽油の割合が高いと、マフラーからは黒い排気ガスが出るようになり、やがてエンジンが止まってしまいます』とのこと。

アイドリングの不調とは、回転数が一定にならなかったり、回転が持続できないほど落ちてしまうような症状です。

ディーゼル車にガソリンの混ざった軽油が供給された場合

こちらもガソリン車に軽油を入れてしまった時と同様に、はじめのうちはエンジンはかかっていますが、すぐに力がなくなってきます。

JAFによると『エンジン音は高くなっていき、アイドリングも不安定となり、排気ガスは白くなってきます。こうなると噴射ノズルや燃料ポンプの交換が必要になる場合があります。軽油とガソリンの混合比によって、入れ間違い後の症状に差があり、エンジン始動が不可能になる場合もあります』とのこと。

日本で走る乗用車の多くはガソリン車です。しかし、最近ではコンパクトな車体でもディーゼルエンジンを搭載した車が増えてきていますよね。そのため、軽油を入れるべきディーゼル車にレギュラーガソリンを入れてしまったというレンタカー利用者も増えているようです。

入れ間違えた場合の対処は?

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JAFによると『ガソリン車に軽油を入れてしまった、ディーゼル車にレギュラーガソリン・ハイオクを入れてしまった、いずれの場合もエンジン始動前すぐに正しい燃料を入れ替えれば大きな問題はありません』とのこと。

燃料の入れ間違いに気づいたら、エンジンは始動させず、JAFなどのロードサービスに連絡し、修理工場などで燃料を抜いてもらい、燃料タンクの洗浄などの対処をしてもらいましょう。

セルフ式ガソリンスタンドの給油ノズルは、燃料の入れ間違いを防ぐため『レギュラーガソリン=赤』『ハイオクガソリン=黄』『軽油=緑』と決められています。

セルフ式給油スタンドを利用される際は、自身の乗っている車の燃料の種類と給油ノズルの色の確認をお忘れなく。また、マイカーではない車や、初めて乗る車に給油する時は、必ず車検証や取扱説明書で燃料の種類を確認するなど、給油の際は十分ご注意くださいね。

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