福岡や長崎県内の大学に通う学生が、イベントなどさまざまな活動を通じて、県内で働くことの価値や意義を再発見する学生サークル「TSUNAGU」(田崎智憲部長)が本格始動。企画の第1弾として、学生ら13人が25~27日、壱岐市を訪れ、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む同市の現状を学んだ。
同サークルは7月に発足。県若者定着課によると、県内の大学に通う学生や本県出身の学生ら約40人が部員として名を連ねる。学生版の「県人会」として交流の輪を広げつつ、最終的には県内就職につなげていく方針。7、8月に福岡市と長崎市をリモート会議でつなぎ、九州大や長崎大の学生が参加して企画を練り上げてきた。
企画第1弾は「壱岐の島SDGs」体験ツアー。25日は壱岐市職員や市民を交えて、SDGsに取り組んだ経過などについて説明を受けた後、グループに分かれて意見交換をした。その後、アスパラガス農家を訪れて市民目線でのSDGsについて話を聞いた。
一行は27日まで滞在し、フィールドワークや市民との交流を通じ、課題などを探る。今後もインターネットを使ったプレゼン大会や、討論会を企画中。田崎部長=長崎大4年=は「人や地域をつなぐ場としてサークルを成長させ、学生ならではの視点で長崎の良さを見つけていきたい」と話した。
若者と長崎を「TSUNAGU」 SDGs 壱岐市の現状学ぶ 学生サークル本格始動
- Published
- 2020/09/26 11:04 (JST)
- Updated
- 2020/09/26 14:20 (JST)
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