パチンコ業界が長崎県と協定 災害時に駐車場提供 

協定を締結した松尾理事長(左から2人目)と荒木秀県危機管理監(左端)=県庁

 長崎県内のパチンコ店の業界団体「県遊技業協同組合」(松尾道彦理事長)は25日、災害発生時に自衛隊や警察などの救助活動拠点として各店舗の駐車場を提供することを定めた協定を県と締結した。
 同組合によると、県内130の加盟店舗のうち115店舗に計2万7千台分の駐車場がある。今月7日の台風10号通過の際は少なくとも50店舗が、地域住民の車が飛来物で破損しないよう避難場所として立体駐車場を提供したという。
 県によると、災害時に住民の生命や財産を守るため活動する自衛隊、警察、消防などの拠点として、各店舗から駐車場を円滑に提供してもらうのが、協定の狙い。
 松尾理事長は「必要な時はお互いに助け合うという意識を持って日ごろから営業することが大切」と述べた。

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