親の育児疲れ・病気の時、京町家で子どもショートステイ 京都市が10月に新拠点開設

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京都市が10月にオープンするショートステイ兼里親支援施設。元ゲストハウスの京町家を改修した(下京区)

 京都市は10月1日、家庭での養育が難しい場合に子どもを一時的に預かるショートステイ事業と里親支援を行う拠点を下京区に開設する。元ゲストハウスの京町家を改修し、地域に偏りがあったショートステイの利便性を高めるほか、里親家庭の相談支援や交流に取り組む。里親制度の啓発にも力を入れ、多様な形の子育てをサポートする。

 ショートステイは、病気や育児疲れなどで子育てが困難になった際、保護者が利用できるサービス。現在は市内10カ所の児童養護施設や乳児院などが実施し、昨年度は約180人の利用があった。一方で施設が偏在し、地域で利便性に差が生じていた。

 来月1日にオープンする新たな施設は、ショートステイ施設が無かった下京・中京・南・伏見の4区が対象。土日祝日も開き、保育や心理関係の資格を持つスタッフ6人が対応する。利用は予約制で有料。運営は、西京区で乳児院や児童養護施設を運営する社会福祉法人積慶園が担う。

 施設では、里親同士の交流会や相談支援にも取り組む。市によると、虐待や親の病気などで家庭養育が難しい子どもは約400人いる。うち里親に委託されているのは3月末時点で14.5%と、全国平均の約20%を下回った。市は里親への理解を広げるため一定期間子どもを育てる「養育里親」の愛称を公募し、「はぐくみさん」に決定。ポスターやCMで啓発し、里親登録者の増加を目指す。

 市子ども家庭支援課は「子育ての悩みや迷い、不安を共有し、身近な地域で安心して子育てができる環境をつくっていきたい」としている。