「エコバッグ」衛生管理ご注意 生鮮品、細菌増殖で食中毒の恐れ 小まめに洗い乾燥を

©株式会社熊本日日新聞社

東急ハンズ熊本店のエコバッグ売り場。担当の麻野慎平さんが右手に持つ保冷バッグは、折り畳むと左手のサイズまで小さくなる=20日、熊本市中央区

 7月1日のレジ袋有料化を機にエコバッグが普及する中、不衛生な使い方によってバッグ内に細菌が増殖し、食中毒を引き起こす可能性が指摘されている。朝晩が涼しくなっても、引き続き注意が必要という。

 熊本市保健所食品保健課によると、肉や魚、野菜などの生ものには食中毒を引き起こす細菌が付着していることが多い。10~60度の温度で、栄養分や水分が存在する環境が整えば細菌は活性化し、分裂が進む。

 一般的に10万~100万個まで細菌が増殖した食品をそのまま食べると、食中毒を起こすとされる。細菌によっては10分に1回分裂。約3時間で1個が10万個以上に増え、帰宅後すぐにエコバッグから食品を取り出すことが重要だという。

 肉や魚の汁が漏れ、総菜などに付着するケースには、エコバッグを頻繁に洗って乾かすことや、生ものをポリ袋に入れることが効果的。温かいものと冷たいもの、食品と日用品を分けることも食中毒予防につながる。

 食中毒は1年を通して発生する可能性があるといい、同課の松永孝一課長は「朝晩が涼しくなってきたこの時期は、特に食中毒への注意が緩みがち。継続して注意してほしい」と呼び掛ける。

 一方、熊本市中央区の東急ハンズ熊本店には、食中毒予防にも役立つエコバッグが並んでいる。

 持ち手を付け替えて縦長にも横長にもなるエコバッグは、汁が漏れやすい大型の容器も傾けることなく持ち運びが可能。底面がポリプロピレンの板状で安定するものや、簡単に折り畳める保冷バッグもある。エコバッグは全般的に水をはじくナイロン素材が多く、汚れたらアルコールなどですぐに拭き取ればいいという。

 売り場担当の麻野慎平さん(35)は「エコバッグは材質ごとに洗い方が違うので、商品説明をよく読んでほしい。分からない場合は軽く水ぶきするだけでも良い」とアドバイスする。(緒方李咲)