世界に広がる「感染第2波」なんて言う? 新型コロナウイルスを英語で話そう~その3(井津川倫子)

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新型コロナウイルス「感染第2波」が欧州に迫る!(国立感染症研究所提供)

新型コロナウイルスによって打撃を受けた経済の回復策として、日本政府が推し進めている「Go Toトラベル」キャンペーンに加えて、飲食代金を補助する「Go Toイート」キャンペーンも始まるなど、「イケ、イケ」のかけ声が急速に広がっています。

一方、ひと足先に「Go To」を実施した欧州では、キャンペーンが感染者増を招いたと批判の対象に。英仏両国で「新しい形のロックダウン」が始まるなど、コロナをめぐる状況は刻一刻と変化しています。感染第2波が迫るなか、最新の「コロナ英語」をご紹介しましょう。

「第2波が襲っている」を英語で!

「東京都で新たに○○人の感染確認」

こうした基本的な表現ほど「あれ? 英語で何と言えばいいの?」と不安になるもの。ご安心ください! コロナウイルスに関する大半の話題は、中学校で習う英語で十分にフォローできます。

まずは最近のニュースから、ベーシックな表現を集めてみました。コツは、「動詞を押さえよ!」です。

■「record」
「記録する」という意味の「record」を使った表現です。
__UK records 4,926 new cases
(英国は新たに4,926人の感染を記録した)
UK records 20 deaths of people with COVID-19
(英国は新型コロナウイルスで20人の死者を確認した)__

「COVID-19」は新型コロナウイルスの正式名称で、「CO」「corona(コロナ)」、「VI」「virus(ウイルス)」、「D」「disease(病)」の略。ちなみに読み方は「コヴィッドナインティーン」です。

■「hit」
最多記録を更新した時は、「達する」という意味の「hit」を使っています。
__UK, France hit highest daily COVID\-19 cases
(英国とフランスは、新型コロナウイルスの1日の感染者数で過去最多に達した)__

■「pass」
感染者や死者が一定数を超えた時は、「pass(超える)」を使います。
__US death toll passes 200,000
(米国の死者が20万人を超えた)__

「death toll」「死亡者」という意味です。事故や災害・戦争による死亡者を表す時に使う単語ですが、新型コロナの感染が広がってからニュースで頻繁に目にするワードの一つです。

最近の英仏両国の新規感染者数は、第1波のピーク時を超えています。もちろん、検査数が増えていることも要因ですが、第2波の訪れが日々色濃くなっています。では、その「第2波」は英語で何と言うのでしょうか?

__■「second wave」第2波
Boris Johnson says 'second wave coming in'
(ボリス・ジョンソン英首相は「第2波が襲っている」と語った)__

「second wave」(第2波)「come」(襲う)も、いずれも中学で習う単語ばかり。世界中の人が注目するコロナの話題は、まずは気軽に英語を口にすることから始めましょう。

「低」ロックダウンって、どういうこと?

厳しいロックダウンを経験した後、国内旅行や外食など「自由な夏」を謳歌した欧州は今、新たな感染者増に直面しています。ここにきて、英仏両国で再び「ロックダウン」を導入することが現実味を帯びてきました。

__■「go into」
London could go into coronavirus lockdown
(ロンドンは新型コロナウイルスでロックダウンを導入しそうだ)__

最近、ニュースで話題になっているワードは「lockdown lite」です。「lite」「(カロリー、糖分、脂肪)が低い」という意味で、「低カロリー」「低アルコール」などと使われます。「lockdown lite」(ロックダウン・ライト)は、従来の「lockdown」よりも「低カロリー」、つまり「軽い」「緩い」といったニュアンスでしょう。

実際、第2波の襲来が迫っている英仏両国では、第1波の時のような全面的な外出制限ではなく、「部分的な」制限をスタートさせました。一部の地域やナイトクラブ、個人的なパーティーに対象を限定した「ロックダウン」です。第1波の時と比べて死亡率が低いなどの傾向も考慮して、可能な限り経済活動を止めないことを目指しているようです。

ところで、最近の欧州各国での感染者拡大の原因は、「バカンスや夏の気の緩み」と指摘されています。

仏政府は「フランスを再発見しよう」と、「仏版Go Toトラベルキャンペーン」で国内旅行を奨励した結果、感染者が急増したとされています。また、英国では飲食代が割引になる「英国版GoToイートキャンペーン」が一因だとされています。

ひと足遅れて「Go Toキャンペーン」を実施する日本。果たして、その後には「Lockdown lite」が待ち構えているのでしょうか?

自分で自分の身を守るしかない......。そんな気持ちが強まる、今日このごろです。(井津川倫子)