スーパーフォーミュラ・ライツ:1周目の攻防を制した宮田莉朋が開幕4連勝を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦は9月26日、岡山国際サーキットで18周の決勝レースが行われ、オープニングラップの攻防、さらにセーフティカーのリスタートを制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が開幕4連勝を飾った。

 直前のスーパーフォーミュラ第2戦のフリー走行では一時雨も舞った岡山国際サーキットだが、その走行中から晴れ間が広がり、15時55分からスタートしたスーパーフォーミュラ・ライツの第4戦は、晴天のもと18周のレースが行われた。最前列に並んだ宮田、阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)とも、直前のスーパーフォーミュラのフリー走行を終え、すぐにダラーラ320に乗り換えてのレースとなった。

 スタートでは、ポールの宮田と2番手の阪口が1コーナーへ向け激しく牽制しあいながら飛び込むが、宮田がこれを制し、阪口が続く展開。一方、好スタートを決めた4番手スタートの片山義章(B-MAX RACING with OIRC)と3番手スタートの小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が1コーナーで競り合うが、小高がわずかにダートにタイヤを落としポジションダウン。片山が3番手、名取鉄平(TODA FIGHTEX)が4番手に続いた。

 1周目、バックストレートで阪口は宮田に並びかけ、アウトからわずかに前に出るものの、ヘアピンのブレーキングで宮田が首位を守りきり、リードを広げたい宮田、追いすがる阪口、そしてわずかに離れて片山と名取が接近戦を展開するレースとなっていった。

 少しずつ陽がかたむきつつあるなか、迎えたレース中盤には上位陣の差は少しずつ広がっていき、宮田は9周目に1分22秒533というファステストラップをマークすると、第1戦〜第3戦に続くフルマークを記録するべくチェッカーを目指していた。

 しかし、後方で激しい8番手争いを展開していた影山正美(MASAMI PROJECT with B-MAX)と入山翔(Albirex-RT)、DRAGON(TEAM DRAGON SFL)のバトルのなか、ダブルヘアピンふたつめで入山とDRAGONが接触。入山がマシンを止めてしまい、セーフティカーが導入されることになった。

 レースは16周目に再開され、残り2周のバトルとなるが、宮田はファイナルラップにファステストを更新する走りをみせ、トップを守りきりチェッカー。開幕4連勝を飾った。2位は阪口、3位はひさびさのレースながら地元でうれしい表彰台となった片山となった。4位は名取、5位は神晴也(Albirex-RT)、6位には河野駿佑(RS FINE K&N 320)が続いた。マスタークラスはDRAGONにペナルティが課されたこともあり、植田正幸(Rn-sports F308)が優勝を飾っている。

2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦岡山

決勝結果

Pos No Cls Driver Car Engine Laps Grid Qualify

1 36

宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 18 1 1’21.349

2 50

阪口晴南 Buzz Racing with B-MAX スピースA41 18 2 1’21.502

3 51

片山義章 B-MAX RACING with OIRC スピースA41 18 4 1’22.095

4 2

名取鉄平 TODA FIGHTEX 戸田TR-F301 18 5 1’22.155

5 3

神晴也 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 18 6 1’22.382

6 35

河野駿佑 RSFINE K&N 320 トヨタ-トムスTAZ31 18 7 1’22.394

7 37

小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 18 3 1’21.976

8 52

影山正美 MASAMI PROJECT with B-MAX スピースA41 18 9 1’23.271

9 10 M 植田正幸 Rnsports320 スピースA41 18 11 1’23.854

10 30 M DRAGON TEAM DRAGON SFL スピースA41 18 8 1’23.114

11 13 M 吉田基良 B-MAX ENGINEERING スピースA41 17 12 1’25.926

R 5

入山翔 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 11 10 1’23.586

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320) 1’22.439 18/18
ペナルティ:ゼッケンNo.30は、2020年 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第15条 1.(危険なドライブ行為)により、決勝結果に30秒加算(ドライブスルー相当)及びペナルティポイント1点を課した。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦 スタート
1周目の宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)と阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)の攻防
片山義章(B-MAX RACING with OIRC)と名取鉄平(TODA FIGHTEX)の3番手争い
影山正美を先頭とした8番手争い
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦 終盤に導入されたセーフティカーラン
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦を制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦 表彰台
マスタークラスを制した植田正幸(Rn-sports F308)
河野駿佑(RS FINE K&N 320)

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