長谷川京子、木村多江、貫地谷しほりが実在のシングルマザーを熱演

フジテレビ系では10月1日に特別番組「3人のシングルマザー~すてきな人生逆転物語~」(午後9:00)を放送。長谷川京子、木村多江、貫地谷しほりが出演し、苦境に立たされた3人のシングルマザーが、あるきっかけで人生を好転させた奇跡のような実話をオムニバスドラマ形式で描く。

長谷川が主演するのは「おかんのために」。原因不明の病を抱えながら甲子園での優勝を夢見る息子を支える母・前原真弓を演じる。裕福とはいえない状況に遠慮する2人の子どもに、真弓は「あんたらがやりたいことはお母ちゃんがかなえたる!」と背中を押す。そして、息子は野球を始めることに。甲子園に出場して優勝する夢を持つ息子は、念願かなって高校野球の強豪校・大阪桐蔭高等学校への進学が決まる。しかし、その矢先、原因不明の病が見つかってしまう。医師からは命のために野球は諦めるようにと言われるが、息子の決意は固く、応援すると決意した真弓の心は揺れ動く。同話には、岡田圭右、山崎竜太郎、福本莉子の出演が決定している。

長谷川は「子育てに正解・不正解はないと思います。リスクを持っても子どもがやりたいと思うことを応援するのか、先回りしてリスクを回避するのか。私は真弓さんと同じ前者だと思います。しかしそこに正解はないので、そういう部分も、子どもを持つ親御さんたちに見ていただいて、皆さんがどう感じるかを、私自身も知りたい」と明かす。

また、木村は「東大とグリーンカレー」に登場。思春期を迎えた2人の息子とガチンコでぶつかり合い、東大合格へと導いた母・水川早苗を演じる。最愛の夫を病気で亡くした早苗は、コンビニエンスストアでパート勤務をしながら2人の息子を育てている。ある日、高校1年生の長男の三者面談で「欠席が多く、志望する大学合格は厳しい」と担任から告げられるも、早朝から夜まで働きづめの早苗は知らなかった。直接問い詰めるといら立ちを募らせた長男は家の壁を殴り、穴を開けてしまう。夫を亡くした時に、自分が息子たちを守ると誓ったのに…と、打ちのめされてしまう早苗。険悪な雰囲気の水川家だったが、長男が母・早苗に宛てた1通の手紙によって大きく変わる。

木村は「とても温かい家族の話、そして、女性の生きざまを見ることができる役をいただき、とてもうれしかったです。心が折れてしまいそうな時、そこから一歩、また一歩ともろさに揺れながら希望を見いだす物語。優しくすてきなお父さんと、傷つきながらも生きる子どもたちと母親。初挑戦の空手での親子対決(?)とともに、心をほっこりとしていただけたら」と期待する。

そして、貫地谷は「夢をかなえる手帳」で、かけがえのない息子のために、貯金数千円から年商1億円の大ヒット商品を生み出した母・須藤美鈴に扮(ふん)する。美鈴は、事務員とヨガインストラクターのダブルワークで、幼い息子と接する時間もなかなか取ることができずにいた。そんなある日、「僕なんて生まれてこなければよかった」と涙する息子。ショックを受ける美鈴の目に、ふと学生時代に書いていた手帳が飛び込んでくる。そこで、夢や目標を書いていた手帳をもう一度始めてみることに。すると、毎日が少しずつ変わり始める。同話では、寺島進、川上麻衣子、MEGUMI、酒向芳が共演する。

貫地谷は「母親になったことはないので、本当の意味で理解が追いついているかは分かりませんが、親が子を思う気持ち、子が親を思う気持ちというものは、いつの時代も変わらないのかなと思いました」と台本を読んだ際の感想を語り、「もしかしたら、工夫次第で自分らしく毎日を送れるのかもしれないと思いました。前向きな気持ちになれますのでぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。

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