「新潟-富山線」検討対象から外す 独立系LCC 新型ウイルス影響

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新型コロナウイルス感染拡大以前は国内外の観光客やビジネス客らでにぎわっていた新潟空港。ウイルス禍が路線開設の検討にも影響を及ぼしている=2019年11月30日、新潟市東区

 格安航空会社(LCC)のジェイ・キャス(東京)が2022年以降に開設を検討していた新潟-富山線について現時点の検討対象から外したことが、26日までに分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全体の事業計画を見直した。新潟空港発着のLCCでは、3月に就航予定だったタイガーエア台湾の台北線の就航が遅れており、ウイルス禍の影響が広がっている。

 ジェイ・キャスは18年に設立された航空大手グループに属さない独立系の会社。欧米では普及している基幹空港と地方空港を結ぶ近距離航空路線などを運航する計画で、一般的なLCCよりも小型の70~80人乗りの機体を使用する。

 同社では、北陸新幹線開業に伴って、鉄道では乗り換えが必要になった新潟-富山間の航空便の需要は期待できると考え、就航を検討していた。

 しかし、同社は基幹路線と位置付け、21年秋ごろを目指していた大阪(関西空港)-富山線などの運航について、新型ウイルス禍で全体の事業計画を延期する見通しになった。白根清司代表は、新潟日報社の取材に「事業の準備活動がなかなかできない期間が半年ほど続き、最初の路線の開設が遅れる見通しになった。これに伴い、2年目以降の路線として検討していた新潟-富山線については(現在は)検討から外した」と説明した。

 LCCの新潟空港発着便は、18年3月からピーチ・アビエーションが大阪(関西空港)線を乗客定員約180人のジェット機で運航している。ことし3月にはタイガーエア台湾が台北線を開設する計画だったが、感染症対策の入国制限などにより遅れている。新潟空港を拠点に、従来のLCCより小型の航空機で運航するLCCのトキエアも事業を構想している。