豪華メニュー食べて応援 熊本市の学校給食「わぎゅうの日」 コロナ禍、県産牛肉の需要減

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県産和牛のカレーをおいしそうに食べる城西小の児童=熊本市西区

 和牛すき焼き、和牛カレー、和牛牛丼-。熊本市の小中学校の給食に9月から、県産牛肉を使った“豪華”メニューが登場している。市教委が、新型コロナウイルス感染症の影響で需要が減少している県産の農畜水産物を支援し、子どもたちにも関心を持ってもらおうと、県の補助事業を活用して始めた。

 県畜産課によると、この事業は県内の小中学校が対象で、予算は約7億4千万円。コロナ禍でインバウンド(訪日外国人)や外食需要が減少した結果、東京市場の和牛枝肉価格は、昨年11月から今年4月までに1キロあたり700円ほど下がり、県内の生産者にも大きな影響を与えているという。

 市教委は9~11月に月1回、「わぎゅうの日」を設け、県産牛肉を使った給食を提供。健康教育課によると、普段の給食は小学校の場合、1食あたり243円だが、県補助で1人300円を上限に上乗せ、和牛メニューを用意している。

 9月上旬には、城西小(西区)などで黒毛和牛が入ったカレーが振る舞われた。児童たちは「軟らかい」「おいしい」と笑顔。6年の後藤大輝さん(11)は「おいしく食べることで和牛を育ててくれた方にも感謝したい」と話していた。

 同課によると、市のこの取り組みでの県産牛肉の消費は約5・9トン。今後は県産地鶏の天草大王や、ブリ、マダイなどの県産魚も提供する予定という。(川野千尋)