岡安学の「eスポーツ観戦記」 第39回 リーグ昇格と転落の緊張感がアツい! ハイレベルな「TOPANGA LEAGUE TEKKEN7」の攻防

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9月5日から21日までの期間、「TOPANGA LEAGUE TEKKEN7 Season2」が開催されました。

「TOPANGA LEAGUE TEKKEN7」は、対戦格闘ゲーム『鉄拳7』を使用したeスポーツイベントで、T1リーグ、T2リーグ、オンライン予選の3つのクラスに分かれています。

オンライン予選は、自由参加のオープントーナメント。それぞれのプールから上位2名が2つのリーグ戦に進出し、優勝した2名と3位決定戦で勝利した1名、計3名がT2リーグへ参加できます。

T2リーグでは、前回大会の決勝リーグに参加した6名を除くSeason1出場者10名と、招待選手1名(Season1に出場しなかった破壊王選手)、オンライン予選から勝ち上がった3名による14名が、7名ずつ2つのグループリーグに分かれ、T1昇格をかけて戦います。

T1リーグに参加するのは、前回大会の決勝リーグに参加した6名と、T2リーグの2つのリーグで優勝したそれぞれ1名ずつの計8名。さらに、T1/T2リーグでは、順位によって降格や残留をかけた入れ替え戦もあります。

T1リーグがトップリーグ、T2リーグが下位リーグですが、『鉄拳7』のプロライセンス保持者は14名なので、T2リーグまでのほとんどがプロ選手で構成されています。つまり、下位リーグといえど、所属している選手の実力は高く、そこからT1リーグへ昇格するのは、至難の業。ちなみに『鉄拳7』のプロライセンスは取得機会が少なく、取得が難しいライセンスのひとつと言われており、また、プロライセンスを持たないプロ候補プレイヤーにも、プロに準ずる実力者は少なくありません。どのリーグも実力が拮抗したハイレベルな戦いに期待できるわけです。

オンライン予選では、みきお選手とMasa選手がそれぞれのブロックで優勝。ゼウガル選手が予選3位でT2リーグへ進出しました。3人ともプロライセンス保持者ではないものの、大会上位常連者で実力は折り紙付きです。

その3人を加えたT2リーグでは、Aブロックでノビ選手が、Bブロックでダブル選手が1位を獲得。T1リーグへの挑戦権を得ました。全勝でT1リーグへ昇格したダブル選手は、これまで公式大会でほぼ「ロウ」というキャラクター1本で戦ってきたのですが、今大会はファーカムラムで参戦しています。

逆にT2リーグから降格となってしまったのが、Masa選手と抹茶n選手。Masa選手はオンライン予選から這い上がってきましたが、再度厳しい境遇に立たされてしまいました。グループ6位になったユウ選手と用心BΩY選手は、次回予選で入れ替え戦出場権を得た選手とのT2リーグ残留戦を行います。また、各ブロック2位となった、みきお選手と加齢選手は、Season3でT1リーグ入れ替え戦出場権を得ました。

T1リーグは、前回優勝の弦選手、準優勝のAO選手をはじめ、タケ。選手、チクリン選手、Rangchu選手、じょうたろう。選手、ノビ選手、ダブル選手の8名で行われました。なお、T1リーグは1~4位が残留、5・6位がT2リーグ前Season2位との入れ替え戦、7・8位はT2リーグ降格です。

T1リーグは、TOPANGA LEAGUEお馴染みの長丁場で、7勝勝ち抜けでのリーグ戦。6勝6敗となった時点でデュースとなり、連勝しなければ勝利できません。ただ、デュースには上限があり、10勝先に到達した選手が勝利となります。

序盤は前回大会の上位入賞者であるRangchu選手、弦選手、チクリン選手、AO選手の4名が3勝1敗で並ぶ混戦模様。試合内容は悪くないが勝ちにつながらないじょうたろう。選手が1勝4敗、たけ。選手が5連敗と厳しい状況。ダブル選手は3勝2敗ながら弦選手、チクリン選手という上位陣に唯一土をつけています。

最終戦は、弦選手対AO選手の組み合わせ。弦選手は5勝1敗、AO選手は4勝2敗で、この直接対決を制した選手が優勝を手にします。

すでにすべての試合を終わらせたダブル選手は5勝2敗となっており、直接対決の結果により、どちらが勝っても2位が確定していました。ただし、弦選手は負ければ3位、AO選手に至っては、負けると4勝3敗のチクリン選手とノビ選手にポイント差で抜かされ、5位まで転落し、入れ替え戦行きという状態で最終戦を迎えます。

弦選手とAO選手の一戦はシーソーゲームが続き、デュースに突入。最終的に、6勝6敗から2連勝をしたAO選手が優勝を決めました。AO選手は個人での優勝経験がこれまでなかったので、「TOPANGA LEAGUE TEKKEN7 Season2」が初優勝となりました。

「TOPANGA LEAGUE TEKKEN7」は、数あるeスポーツリーグにおいても秀逸なレギュレーションとシステムで構築されており、予選からT1リーグまで、どこを観てもおもしろい内容でした。特に、T1・T2のリーグ戦は、プロ選手やそれに準拠するプロ候補選手の対戦をじっくり視聴できるのが魅力でしょう。T1リーグは7先という長丁場ながら、『鉄拳7』のスピーディな展開とマッチして、長さを感じさせないほどでした。

個人的にはT2リーグの熱戦は見応えがあり、T1リーグ以上に楽しめました。先ほども言ったように、下位リーグではありますが、出場している選手の実力はT1リーグの出場している選手と比べて遜色があるわけではないだけに、激戦のT2リーグは見応えがあります。しかも、「T1リーグへの昇格」と「オンライン予選からやり直し」がかかっているので、最後の最後まで消化試合がない熱戦の連続。観ている我々も緊張感が高まります。

また、T1リーグでは、いわゆる強キャラと呼ばれるファーカムラム、スティーブ、リロイ、ジュリア、シャヒーンなどキャラクターバリエーションが少なかったのですが、T2リーグでは、それら強キャラに加え、キング、巌流、仁、フェン、マードック、ギガース、エリザなど、さまざまなキャラクターバリエーションを観られたため、どの試合も刺激的でした。

なお、『鉄拳7』ゲーム内の「シーズン3」での大会は、「TOPANGA LEAGUE TEKKEN7 Season2」が最後と言われており、おそらく次回以降の大会は「シーズン4」になります。ゲームの「シーズン」が変われば、キャラクターのバランス調整も行われるでしょう。次回「TOPANGA LEAGUE TEKKEN7 Season3」が行われるときは、新シーズンでどんな戦いを見せてくれるか、今から楽しみです。