一人暮らしの理想と現実 第1回 東京で一人暮らし、みんなの理想「1LDKで7万以内」で住める町ってあるの?

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「一人暮らしをするなら憧れの東京で!」と考える人も多いはず。都心に勤務先や学校がある人にとっては通勤・通学時間を減らせるし、学校や仕事帰りに人気の町をぶらつくなんて楽しみも。夢は広がるが、自分が想定している家賃で東京暮らしは可能なのか不安に思う人もいるのではないだろうか。

そこで今回はマイナビニュース会員を対象に、東京一人暮らしの「理想の間取りや家賃」についてアンケート。実際に東京で一人暮らしを経験した人には、「住んでいた部屋の間取りや家賃」についても聞いてみた。理想と現実にどのような差があるのか見ていこう。

住みたい間取りは1LDK、家賃は7万円未満が理想

Q.東京で一人暮らしをする際に住みたい理想の間取りを教えてください

1位 1LDK……30.3%
2位 1DK……17.7%
3位 2LDK……14.3%
4位 2DK……11.2%
5位 1K……8.3%
6位 ワンルーム……6.1%
7位 2K・3LDK……各4.5%
9位 3DK……2.2%
10位 3K・その他……各0.4%

マイナビニュース会員446人に、東京で一人暮らしをする際に住みたい理想の間取りについて尋ねたところ、最も多い回答は「1LDK」(30.3%)、2位は「1DK」(17.7%)だった。

広々したリビングやダイニングがある間取りなら、友達を招いてもゆっくり過ごせそうだ。また部屋数が2つの「2LDK」「2DK」の人気も高い。2部屋あれば、1部屋は生活の場として、もう1部屋は趣味の部屋や衣裳部屋に……など、夢は広がる。一方、部屋とキッチンに仕切りがない「ワンルーム」という回答は少なく、わずか6.1%だった。

理想の間取りは、広々リビングがある1LDK!しかし、実際に住んでいた物件の間取りはどのようなものだったのだろうか。

Q.実際に住んでいた間取りを教えてください

1位 1K……45.8%
2位 1DK……25.3%
3位 ワンルーム……24.7%
4位 1LDK……13.3%
5位 2K・2DK……各7.2%
7位 2LDK……3.6%
8位 3DL・3LDK……各1.8%
10位 3K……0.6%

ダントツで多かったのは、部屋とキッチンの間に仕切りが付いた「1K」(45.8%)だった。2位の「1DK」に20ポイント以上の差を付けている。理想の間取りでは人気がなかった「ワンルーム」(24.7%)は、一気に3位にまで順位を上げた。

一方、前項で「理想の間取り」1位だった「1LDK」は、4位と順位を下げている。さらに人気が高かった部屋が2部屋以上ある「2K以上」という回答は少なかった。多くの人は1つの部屋にキッチンや浴室などが付帯する1K、1DK、ワンルームに住んでいたようだ。

理想の間取りは「1LDK」だが、実際に住んでいた人が多いのは「1K」であることがわかった。次は住んでみたい町と、実際に住んでいた町について聞いてみよう。

Q.東京で一人暮らしをする際に住みたい町を教えてください

■女性

吉祥寺、広尾、青山、麻布十番、渋谷、恵比寿、代官山、港区、六本木、下北沢、自由が丘、新宿、銀座、三軒茶屋、白金台など
■男性
武蔵小山、経堂、練馬、吉祥寺、八王子、六本木、世田谷区、三軒茶屋、池袋、中野、品川、青山、目黒、原宿、表参道、下北沢など|

女性は、広尾や代官山、自由が丘、渋谷、恵比寿、青山、六本木などおしゃれな町や流行発信地を挙げる声が目立った。「憧れの町=住んでみたい町」と考える人も多いのかもしれない。「住みたい町アンケート」でよく見られる下北沢や三軒茶屋、吉祥寺といった回答も多かった。

一方、男性は女性よりも、庶民的な町を挙げる人が多かった。女性と同様に、人気の町ランキング常連の下北沢や吉祥寺、三軒茶屋という回答も目立つ。自然に触れたいから、という理由で「八王子」と回答した人もいた。

それでは実際にどんな町に住んでいたのだろうか。

Q.一人暮らしの際に住んでいた町を教えてください

■女性

赤羽、代々木上原、三軒茶屋、西新宿、高円寺、阿佐ヶ谷、新小岩、世田谷区、渋谷区、江戸川区、目黒、葛飾区、成増、中野、蒲田、新宿、国立市、北千住、板橋、練馬、三鷹、池袋など

■男性
町田、世田谷区、板橋区、豊島区、足立区、葛飾区、上野、東中野、大森、北千住、世田谷、荻窪、品川、葛西、中野区、八王子市、品川、戸越銀座、鶯谷、日暮里、吉祥寺、板橋、成増、府中、練馬区、三鷹、吉祥寺、高円寺、麻布十番、新小岩、西日暮里など

女性が「住んでみたい町」で多く挙げた高級住宅地やおしゃれな町は少なく、代わりに赤羽や北千住、板橋、高円寺や阿佐ヶ谷など庶民的な町に住んでいたという声が目立った。男性も同様に庶民的な町を挙げる声が多いが、町田や葛西、八王子など都心からやや離れた町も多く挙げられている。山手線沿線よりも、中央線沿線の町が多い印象だ。

東京に住むなら、理想の間取りは1LDKで、住みたい場所はおしゃれな町や人気の町。それでは、家賃はどのくらいを想定しているのだろうか。

Q.東京で一人暮らしをする際に理想の家賃を教えてください

1位 5万円以上7万円未満……41.7%
2位 ~5万円……26.5%
3位 7万円以上10万円未満……25.3%
4位 10万円以上13万円未満……4.0%
5位 15万円以上……1.6%
6位 13万円以上15万円未満……0.9%

ダントツで多かったのは、「5万円以上7万円未満」(41.7%)だった。続く2位は「~5万円」(26.5%)とかなり低料金で強気な回答となっている。「10万円以上」という回答はすべて合わせても7%ほどで、「東京に住むとしても、家賃は10万円以下で済ませたい」と考えている人が圧倒的に多いことがわかった。

次は、実際に東京で一人暮らしをしていた人が、実際に払っていた家賃について聞いてみよう。

Q.一人暮らしの際に、家賃として支払っていた金額を教えてください

1位 5万円以上7万円未満……41.0%
2位 7万円以上10万円未満……36.1%
3位 ~5万円……28.3%
4位 10万円以上13万円未満……12.0%
5位 13万円以上15万円未満……4.2%
6位 15万円以上……1.8%

家賃として実際に支払っていた金額で最も多かったものは、「5万円以上7万円未満」(41.0%)だった。「7万円以上10万円未満」という回答も多く、家賃10万円以内が多くを占めている。

また、理想では強気な回答と思われた「~5万円」という回答も3位に入っている。間取りや立地に多少妥協したのかもしれないが、家賃が高いと思われる東京で、5万円以下で一人暮らしライフを楽しんでいる人も28.3%いることがわかった。この結果から、東京で一人暮らしを始める多くの人は、「住みたい町」や「住みたい間取り」よりも、「家賃額」を重視していることが分かる。

ちなみに、「東京都 一人暮らし向け賃貸マンションの家賃相場」(2020年9月2日現在のデータ)を見ると、理想の間取り1位の「1LDK」を、理想の家賃額1位だった「7万円未満」で借りることができるのは、青梅市・福生市・羽村市・あきる野市・武蔵村山市・西多摩郡瑞穂町(5万1,900円~6万5,900円)だった。23区内で最も1LDKの平均家賃が安いのは葛飾区(9万8,300円)となっている。

これが住みたい町で人気の「品川区」だと、1LDKの家賃は19万4,000円、「渋谷区」だと26万8,000円と一気に跳ね上がる。しかし、間取りを1LDKから1Kやワンルームにすることで、新宿区(ワンルーム/9万8,000円)、品川区(1K/9万9,600円)、世田谷区(ワンルーム/8万600円、1K/9万1,700円)といった人気の町も、家賃10万円以内で住むことが可能だ。これが実際に住んだ間取りで「1K」「ワンルーム」が多い理由だろう。

次の回では、東京暮らしの理想と実際に踏み込んで、住んだ物件と理想との間にどのようなギャップがあったのか聞いてみよう。

調査時期: 2020年8月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 508人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません