【MLB】ダル、前田、筒香が地区V、日本人6選手がプレーオフ進出…レギュラーシーズン終了

カブス・ダルビッシュ有、レイズ・筒香嘉智、ツインズ・前田健太(左から)【写真:AP】

ダルビッシュは日本人初の最多勝が決定、サイ・ヤング賞の可能性も

メジャーリーグは28日(日本時間29日)、今季のレギュラーシーズン最終戦が行われ、全順位が確定してプレーオフに進出する16チームが決まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れ、60試合制で実施されたこれまでに例のないシーズンは、紆余曲折がありながら、シーズンが終わった。

今季は日本人選手9人がメジャーリーグの舞台でプレーし、そのうち6人がプレーオフ進出を決めた。日本人6人のプレーオフ進出は松坂大輔、田口壮、岩村明憲、黒田博樹、斎藤隆、岡島秀樹、福留孝介の7人が進んだ2008年以来の多さ。地区優勝を果たしたのがダルビッシュ有投手が在籍するカブス、前田健太投手のツインズ、筒香嘉智外野手のレイズだ。

ダルビッシュはメジャートップタイの8勝(3敗)をマークし、日本人初となる最多勝が確定。防御率2.01はメジャー4位(リーグ2位)、93奪三振はメジャー7位タイ(リーグ4位)と各部門でメジャーでも上位に位置しており、日本人初のサイ・ヤング賞受賞の可能性も浮上している。カブスは34勝26敗でナ・リーグ中地区を制し、プレーオフ第1ラウンドのワイルドカードシリーズはマーリンズとの対戦が決まった。

今季ドジャースからツインズにトレードで移籍した前田はメジャー7位タイの6勝(1敗)をあげて、ツインズ投手陣の柱として活躍。8月18日(同19日)のブルワーズ戦では快挙こそ逃したが、8回までノーヒットに封じる快投を見せた。1イニング当たりに出す走者の数を表す指標であるWHIP0.75はメジャートップだった。36勝24敗でア・リーグ中地区1位となったツインズはワイルドカードシリーズでアストロズと対戦する。

プレーオフではまず筒香のレイズと山口のブルージェイズが対戦

DeNAからレイズへと移籍した筒香は51試合に出場し、打率.197、8本塁打24打点でメジャー1年目のレギュラーシーズンを終えた。左投手相手の試合でベンチスタートとなることもあったが、8本塁打はチーム内で2位タイ。チームトップの26四球を選んでおり、出塁率は.314を記録した。レイズは40勝20敗でヤンキース、ブルージェイズを退けてア・リーグ東地区で優勝。ワイルドカードシリーズでブルージェイズと対戦する。

そのブルージェイズで今季プレーしたのが山口俊投手。先発希望だった山口だが、メジャー1年目は中継ぎとして起用されて17試合に登板。2勝4敗、防御率8.06と苦しいシーズンとなった。筒香、山口と同地区だったヤンキースの田中将大投手は打球の頭部直撃の影響で出遅れ、今季は10試合に登板して3勝3敗、防御率3.56で終えた。ヤンキースが33勝27敗でア・リーグ東地区2位、ブルージェイズが32勝28敗で同3位。ヤンキースはインディアンスと対戦する。

秋山翔吾外野手の加入したレッズはナ・リーグ3位でプレーオフに進出。西武から移籍した秋山は54試合に出場して打率.245、0本塁打9打点の成績だった。開幕直後は適応に苦しんでいたが、シーズン終盤にかけて状態を上げて9月は打率.328、出塁率.468と好成績を残した。レッズは31勝29敗、ワイルドカードシリーズはブレーブスと対戦する。

日本人6選手が出場するプレーオフは筒香、山口、田中、前田の属するア・リーグが29日(日本時間30日)、ダルビッシュと秋山が属するナ・リーグが30日(同10月1日)にそれぞれスタートする。(Full-Count編集部)

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