中国、長征4Bロケットの打ち上げを突然実施。環境減災衛星を軌道投入成功

▲長征4Bロケット(Credit: CNSA)

中国国家航天局(CNSA)は9月27日、日本時間12時23分に太原衛星発射センターで「長征4B」ロケットの打ち上げを予告なく突然実施しました。

長征4Bロケットには、中国宇宙技術研究院が開発した16メートルの光学衛星の「環境減災衛星-2A(Huanjing-2A:HJ2A)」と「環境減災衛星-2B(Huanjing-2B:HJ2B)」が搭載されており、2基の衛星は目的に軌道に投入され、打ち上げは成功しました。

環境減災衛星-2Aおよび2Bは、高機動性、高度な制御、長寿命設計などCAST2000衛星プラットフォームに基づいた地球観測衛星で、2008年に打ち上げられた環境減災衛星-1Aおよび環境減災衛星1Bに置き換わる次世代機。稼働後は防災や環境保護を中心とし、災害時には救助活動に必要な情報提供を行います。

なお、環境減災衛星-1Aや1Bは約12年稼働し、かつて中国で発生した四川大地震青海地震舟曲土石流災害などの大規模災害の画像データを提供したといいます。

Image Credit: 中国国家航天局(CNSA)
Source: CNSA , NASA

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