新型コロナ関連、人気サロンや歌手監修のヘアケア用品を販売していたスタイルクリエイションジャパンが破産開始

 スタイルクリエイションジャパン(株)(TSR企業コード:016333152、法人番号:8010401121205、新宿区高田馬場1-30-5、設立2015(平成27)年10月、資本金1000万円、田巻康弘社長)は9月16日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には市川直介弁護士(森・濱田松本法律事務所、千代田区丸の内2-6-1、電話03-5223-7719)が選任された。
 負債総額は債権者約30名に対して約6億円。

 シャンプーなどのヘアケア用品の企画・卸を手掛けていた。都内の人気ヘアサロン監修や若年層に人気の歌手プロデュースなどを謳った商品を企画し、量販店やバラエティショップ向けに販売していた。
 しかし、主要取引先だったコンタクトレンズ、ヘアケア用品卸売の(株)マルコス(TSR企業コード:300073860、法人番号:1010901031752、東京都港区)が2019年9月、東京地裁から破産開始決定を受けたことで、相当額の焦付が発生。マルコスが複数の関係会社と循環取引をしていた疑いが持たれていたため、当社も信用が低下していた。
 その後は厳しい資金繰りが続くなか、事業の再建を目指していたものの、2020年に入り新型コロナウイルスの感染拡大により先行きの見通しが立たなくなり事業を停止し、今回の措置となった。

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