ふたり暮らし・同棲のインテリアのポイントとは? 家具やレイアウトの選び方、おしゃれなコーディネート例を紹介

パートナーとの同棲は、未来のふたりの暮らしを一緒に作り上げていく、大切な機会です。楽しいふたり暮らしのために、理想のおしゃれな部屋を作りましょう。ここでは、ふたり暮らし・同棲のインテリアのポイントや、家具やレイアウトの選び方を紹介します。実例を参考に、素敵なインテリアコーディネートを実現しましょう。

ふたり暮らしに適した広さ・間取りは?

まずは、ふたり暮らしのカップルに適した広さや間取りについて、シチュエーションごとに解説します。ふたりで快適に過ごせる空間は、人それぞれ異なるため、自宅での過ごし方に合わせて選びましょう。

「理想的な広さ」と「最低限必要な広さ」

そもそも住宅の広さには、居住する人数に応じて「理想的な広さ」と「最低限必要な広さ」という考え方があります。

理想的な広さとは、より豊かなライフスタイルを求める場合の面積のことです。国土交通省の居住面積水準では「誘導居住面積水準」と呼ばれ、ふたりに対して55㎡(一般型では75㎡)とされています。それに対して、最低限必要な広さとは、健康的で文化的な生活を送るうえで基本的に必要な面積のことです。こちらは「最低居住面積水準」と呼ばれ、ふたりに対して30㎡とされています。

ふたり暮らしをする場合は少なくとも30㎡の広さが必要だと理解しておきましょう。なお、リビング・ダイニング・キッチンのほかに2部屋ある「2LDK」の間取りは、60㎡が基準となっています。

いつも一緒にいたいなら1DK・1LDK

パートナーと常に同じ部屋で過ごしたい方は、居室がひと部屋ある間取りの「1DK」や「1LDK」でも十分に暮らせます。ただし、この場合は必然的にベッドルームが同室となり、かつ空間の広さが限られます。部屋に入るベッドのサイズや、快適な睡眠環境を整えられるかなどについて、事前によく話し合いましょう。部屋が狭いときは、シングルベッドを2台置いたり、敷布団を選択したりする方法もあります。

ひとりの時間も欲しいなら2DK

日常生活のなかで、たまにはパートナーと別室で過ごしてひとりの時間も欲しいなら、居室がふた部屋ある間取りの「2DK」以上を選択しましょう。それぞれの居室は、ひとりひと部屋ずつ使ったり、ふたりでふた部屋を共有したりと、幅広いレイアウトが実現可能です。とくに、初めての同棲でまだお互いの生活スタイルがわからないときは、各部屋に寝具を置いてベッドルームを分ける方法もあります。このように、2DKは生活スタイルが異なるカップルのふたり暮らしにもおすすめです。

友人を呼びたいなら2LDK

自宅に友人を招待する機会が多いなら、ふた部屋の居室のほかにリビングルームのある「2LDK」の間取りが適しています。ゲストを自宅に招待したときは、みんなでリビングに集まれます。リビングがあれば、自室や寝室を人に見せずに済むのがメリットです。

また、ひとりひと部屋ずつ使うレイアウトの場合、普段はリビングをパートナーと一緒に過ごす空間としても活用できます。ライフスタイルにメリハリをつけて、一緒にいる時間を充実させるために「2LDK」を選ぶのもひとつの手です。

ふたりに合ったレイアウトを選ぶポイント

パートナーとのふたり暮らしでは、お互いに居心地のいいレイアウトを選ぶのが大切です。そのためには、ふたりの生活リズムや性格などのタイプを考慮したレイアウトにしましょう。ここでは、部屋づくりのポイントを紹介します。

生活リズムに合わせた部屋にする

ふたり暮らしのレイアウトは、それぞれの生活リズムに合わせて考えるのが基本です。たとえば、朝早く会社へ行く方もいれば、ずっと自宅で仕事をする方もいます。また、昼の時間帯に外出する方もいれば、夜間の外出が中心の方もいます。もしパートナーとライフスタイルが異なるのであれば、場合によっては寝室を分けて各部屋にベッドを置くといった対応が必要です。お互いの生活リズムを見直してみましょう。

性格に合わせた部屋にする

パートナーとの快適な距離感は、人によって異なります。レイアウトを考えるときは、ふたりの性格に合わせた部屋づくりをしましょう。常に人と一緒にいたほうが安心できる性格なら、共有スペースの多いレイアウトが適しています。各部屋にはふたり掛けサイズのソファを設置すると便利です。一方で、各自が仕事や趣味に没頭する時間を大切にしたいなら、各部屋にデスクやテレビなどを設置し、それぞれひとりになれる場所を確保しましょう。

動線を考えた部屋にする

ふたり暮らしでは、ふたりの人間が共同生活するために動線を考慮しましょう。狭すぎたり、お互いにぶつかってしまったりしないよう、十分にイメージしたうえでレイアウトを決めてください。

たとえば、風呂とトイレが同じ空間にあるユニットバスは、ふたりが同時に利用する可能性があるため、ふたり暮らしには適していません。ほかにも、家具配置や物の収納場所をはじめとして、ふたりで快適に利用できるよう、少し余裕をもって動線を考えるようおすすめします。

【リビング】同棲・ふたり暮らしのインテリアコーディネート実例

同棲・ふたり暮らしのためのリビングルームづくりで参考になる、インテリアコーディネートのアイデアやヒントを紹介します。ふたり暮らしのリビングは、ふたりで一緒に過ごすための大切な場所です。コーデに迷ったら、おすすめのインテリアスタイルのなかからお選びください。

大きなソファでくつろぐ空間に

nuta.ysさんのインスタグラムより

ふたり暮らしのリビングルームに欠かせないのは、ふたりがけサイズの大きなソファです。ふたりで一緒にくつろげるように、余裕のある大きさのソファを選びましょう。このとき、ソファに腰掛けてふたりでテレビが見られる位置や、リビングテーブルを快適に利用できる距離感などを意識して配置します。また、自宅に友人を招待する機会が多いなら、ふたりがけのソファ以外にもゆったりと人が座れるスペースを確保しましょう。

kari__gurasiさんのインスタグラムより

こちらの実例では、リビングにシンプルなグレーのソファを設置しています。ソファ・ラグ・カーテンの色味には統一感があり、アクセントに木材を取り入れた、リラックスできる雰囲気が魅力です。大型家具であるソファは、コーディネートの主役となるアイテムであるため、色味や素材はインテリアスタイルに馴染むものをチョイスしてください。

グリーンを置いてナチュラルインテリア

リビングの空間を明るく生き生きと演出したいなら、グリーンを取り入れることをおすすめします。基本的にリビングは自宅のなかでも日光が入りやすい場所であるため、日なたでも育ちやすい植物を選ぶのがポイントです。たとえば、ポトスやパキラなどの観葉植物はリビングに置くのに適しています。その一方で、リビングに日差しが入りにくい場合は、日陰でも育ちやすい観葉植物を選びましょう。

統一感のあるモノトーンインテリア

クールでモダンなスタイルが好みのカップルには、スタイリッシュなモノトーンインテリアがおすすめです。すべてのインテリアをブラック・ホワイト・グレーで統一するスタイルで、都会的な空間を演出できます。部屋全体の物が少ない場合によく似合います。

【ダイニング】同棲・ふたり暮らしのインテリアコーディネート実例

ダイニングは、家事動線やゲストを招待した場合を意識して配置を考えましょう。同棲・ふたり暮らしのダイニングで参考にしたい、インテリアコーディネートの実例を紹介します。

木製のダイニングセット

tsurunty3さんのインスタグラムより

ダイニングには食事が美味しそうに見えるインテリアを取り入れましょう。木製のダイニングセットは、まさに健やかな食卓にぴったりの雰囲気。ダイニングのテイストに合わせた食器を揃えてください。

こちらの実例では、シンプルなデザインのダイニングセットを使用しています。木製のテーブルは、ホワイトの壁紙やカーテンとの相性も抜群。ナチュラルスタイルらしい、明るくてヘルシーな空間に仕上げられています。

シックなグレーインテリア

一般的に明るい色合いが好まれるダイニングですが、あえてグレーインテリアを取り入れると、シックな空間ができあがります。落ち着きのある大人のふたり暮らしにぴったりなコーディネートです。木目の家具を取り入れると、あたたかみのある質感が効いて、どこか優しげな印象になるでしょう。また、黒のダイニングテーブルや椅子を取り入れることで、クールな印象を与えることができます。

【寝室】同棲・ふたり暮らしのインテリアコーディネート実例

同棲・ふたり暮らしのベッドルームは、ふたりが快適に睡眠をとれる部屋づくりが大切です。ここでは、ふたりが同じ寝室で過ごすレイアウトのなかから、コーディネートの実例を紹介します。

シンプルな北欧インテリア

uni.uni0910さんのインスタグラムより

北欧スタイルの素敵なベッドルームには、清潔感のあるシンプルな白い寝具がぴったり。枕やクッションにはピンポイントで色柄を取り入れて、コーディネートのアクセントにしましょう。

k___sa.0914さんのインスタグラムより

こちらの実例では、寝具と壁紙をすべてホワイトで統一しています。しかし、北欧スタイルのエッセンスを取り入れると、シンプルな空間も殺風景になりすぎません。壁飾りの額縁やクッションで、愛らしい北欧スタイルのイラストを添えているのがポイント。清潔感がありつつも、安心して眠りにつける、優しいコーディネートに仕上げられています。

木目を生かしたカフェ風インテリア

miyuuuu_2010さんのインスタグラムより

ベッドサイドに木材の質感を生かしたインテリアを取り入れて、カフェにような雰囲気に仕上げることもできます。クッションには主張を抑えた淡い色合いをチョイスし、生地の風合いで存在感を印象づけているのが特徴です。毎日、おしゃれな宿泊施設のような寝室で眠れば、ふたり暮らしがさらに楽しくなるはず。

清潔感のあるホワイトインテリア

インテリアを白一色で統一するホワイトインテリアは、清潔感のあるベッドルームにぴったりです。寝具をすべてホワイトでまとめれば、リッチなホテルのようにすっきりと洗練された空間が完成します。ベッドサイドには物を置かず、静けさを感じさせる空間づくりもおすすめです。

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