大学発クラスⅣの医療機器 吸収性スペーサに続け

**神戸大学大学院医学研究科 肝胆膵外科学分野
福本 巧 教授(ふくもと・たくみ)**
1987年滋賀医科大学医学部卒業。
神戸大学医学部附属病院、独フンボルト大学留学、
神戸大学医学部附属医学医療国際交流センターなどを経て、2017年から現職。
神戸大学未来医工学研究センター副センター長兼任。

産学連携で完成させた放射線治療用の吸収性組織スペーサ「ネスキープ」を2019年6月に発売した。開発者である福本巧教授は、神戸大学医工連携のキーパーソン。医療機器開発のエキスパートを育成するという目標も掲げる。

―「ネスキープ」の特徴や治療の現状を。

アルフレッサファーマと共同開発し、2019年6月に発売、同年末に保険収載された不織布のスペーサです。粒子線治療の際、がんと正常組織の間に挟んで使用することで、粒子線が正常組織に達するのを遮断します。

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