VRからドローンへ、パルマーラッキー氏が軍事用ドローンGHOST4発表

Anduril社が発表した最新ドローンは、米国製造されたタクティカル向けシングルローター仕様のGhost4だ。多目的ドローンであり、航空情報、監視・偵察、貨物輸送、侵入対策、信号情報などさまざまなミッションに用いられる。

Ghost4は、Anduril社開発のLattice AIソフトウェア上で動作する自律型であり、さらにアップデート可能なようにモジュール式になっている。またGhost4はマルチミッションが可能で、静音製に優れ、100分以上の飛行が可能だ。

また軽量で丈夫な先進の金属合金と炭素繊維複合材を使用しており、バッグに入れて簡単に持ち運び可能で、1人のパイロットが1分以内に梱包した状態から離陸まで迅速に組み立て可能だ。さらに1人のパイロットが地上制御ステーションからGhostの群衆飛行制御も可能にしている。個々Ghostが相互にステータスデータの通信可能になっている。

Ghost4は、国防総省、米国国土安全保障省、そして英国国防省に配備される予定である。ちなみにAndurilは2019年にアリゾナ、日本、ハワイの海兵隊基地を「仮想デジタル要塞」で囲むプロジェクトに参加している。Anduril社をここまで牽引するのはトップであるパルマーラッキー氏の力が大きいだろう。

パルマーラッキー氏は、Oculus創業者でもあり、VRからドローン業界へ転身した人物でもある。彼は、中国製DJIドローンを引き合いに以下のようにコメントした。

中国製ドローンのクオリティーが高いことは言うまでもありません。アメリカでも日々多くのプロダクトが発表され、賞賛されていますが、実際の製造は中国であることが多くアッセンブルのみをアメリカで行うことが多いのです。Oculus(VR)もそうでした。DJIのクオリティは素晴らしいものです。CESに数年Oculusを出展していました。その横でドローン業界の成長見てきました。

それを受けて次に彼がめざしたのは、Made in USAのドローンで、まずはタクティカル用を中心に販売していくアプローチも興味深い。

仕様
  • 全長:2,725mm 
  • (折りたたみ):1071mm
  • 高さ:435mm 
  • 横幅:420mm  

▶︎Anduril


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