IR区域認定申請期間 半年から1年程度延期か

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致について、長崎県は28日の県議会総務委員会で、国が自治体から受け付けるIR区域認定申請の期間(来年1~7月)が、半年から1年程度延期される可能性が高いとの見方を示した。
 県は、複数の識者や業者らから得た「非常に確度が高い情報」としている。
 県は当初春ごろにIRを設置運営する事業者の公募を始める方針だったが、IRをめぐる汚職事件の影響で国の基本方針決定が遅れ「夏ごろ」に変更。新型コロナウイルスの影響で決定がさらに先延ばしとなり、県は公募の開始を見合わせている。
 総務委で県IR推進課は、長崎IRには、参加を表明した3事業者のほか、複数者が関心を寄せていると説明。意向調査に回答した事業者の89%が公募開始を「少し待ってほしい」と考えているとした。
 一方、地域や行政などの関係団体で依存症や治安の対策に当たる協働体制を構築するため、10月ごろに準備会を設置するとした。

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