「黒い雨、控訴撤回を」

原発事故被災者ら抗議

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広島市の担当者(右)に抗議声明を手渡す伊方原発差し止め訴訟原告団長の堀江壮さん=29日午前、広島市

 広島への原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びて放射線被ばくしたとして広島県に住む84人を被爆者と認めた7月の広島地裁判決を巡り、東京電力福島第1原発事故の被害者団体などが29日、判決は「放射線被害を正しい解決に導く一つの指針だ」として、国と広島市に対し控訴を取り下げるよう申し入れた。

 原発事故被害者団体連絡会(福島県田村市)や伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求める訴訟の原告団など5団体が、国会内や広島市の庁舎で厚生労働省と同市の担当者に抗議声明を提出。被爆者の堀江壮さん(79)=広島市=は「自分も黒い雨を浴びたので人ごとではない」と述べた。