ホテルを低レビューの米男性、名誉毀損で告訴される タイ

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タイ在住のアメリカ人男性が、旅行で宿泊したタイ・チャーン島のリゾートホテルについて低評価のオンラインレビューを投稿し名誉を毀損(きそん)したとして、ホテルから刑事告訴された。有罪となれば最長2年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。

厳格な名誉毀損防止法に基づいて、タイ・チャーン島にあるシー・ビュー・リゾートに告訴されたのは、同国で働くウェスリー・バーンズ氏。

バーンズ氏は異なるプラットフォーム上に、同ホテルについて「現代の奴隷制」のようなサービスを受けたと非難する内容を投稿したとされる。

シー・ビュー・リゾート側は、同氏の厳しい批判は事実ではなく、ホテルの評判を損なうものだと主張した。

「ホテルのオーナーが、被告がトリップ・アドバイザー(旅行口コミサイト)のウェブサイトに不当なレビューを投稿したとして告訴した」と、警察はAFP通信に述べた。

酒の持ち込みめぐり口論に

ことのきっかけは今年初め、バーンズ氏がチャーン島のリゾートのレストランで食事する際、持参していた酒の瓶を持ち込もうとしたことだったとみられる。

ホテルは声明で、男性が「騒ぎを引き起こし」、持ち込み料の支払いを拒否したと説明。ホテルのマネージャーが仲介に入り、持ち込み料は最終的に免除されたとした。

バーンズ氏はその後、ホテルに関する否定的なレビューを複数回投稿。それを受け、ホテル側が名誉毀損で告訴した。バーンズ氏は数日間勾留された後、保釈された。

トリップ・アドバイザーの6月の投稿には、同ホテルのサービスは「現代の奴隷制」のようだと非難する内容が書かれてあった。この投稿は同サイトのガイドラインに違反しているとして削除された。

ホテル側は、「男性が当面の間、毎週のように否定的なレビューを書き続ける可能性があると判断し、こうした行為の抑止力として告訴を決めた」とし、名誉毀損訴訟の前に男性への連絡を試みたと説明した。

また、「今回の状況に対する名誉毀損防止法の適用は行き過ぎていると思われるかもしれない」ことは承知しているとしつつ、男性がホテルからの連絡をすべて無視し、「否定的で事実ではないレビューをしつこく投稿し続けた」と主張した。

(英語記事 Tourist faces jail in Thailand over hotel review