ダイアナ・クラール、新作から思い出の地を巡る「ニューヨークの秋」ヴィジュアライザー公開

ⓒMary McCartney

ジャズ・シンガー、ピアニストのダイアナ・クラールが、ソロ・アルバム『ディス・ドリーム・オブ・ユー』をリリース。また、同作から「ニューヨークの秋」のヴィジュアライザーを公開している。

YouTube:Diana Krall - Autumn In New York (Official Video)

今回、公開になったヴィジュアライザーは「ニューヨークの秋」というタイトルにちなみ、米ニューヨークを舞台にまるで空を飛んでいるかのように捉えた街並みが次々と映し出され、どこか寂し気のあるセピア色が印象的な作品に仕上がっている。

クラールは、アルバムについて「今回収録された音源の中には、心の感傷を避けて通れないものもあります。」と話しており、「ニューヨークの秋」はクラールのその気持ちを特に象徴している一曲で、「『秋』でなくとも、どの季節でもニューヨークを簡単に訪れることができなくなってしまいました。そんな日々の中でも、私たちは困難と変化に満ちた街にも希望の場所があることを信じなければなりません。」と語っている。

『ディス・ドリーム・オブ・ユー』は、2016年から2年間、彼女の才能を見出した育ての親である名プロデューサー、トミー・リピューマとコンスタントに行っていたレコーディングで収録した未公開音源が収められている。同時期のレコーディングからは、2017年にアルバム『ターン・アップ・ザ・クワイエット』が発表されているが、リリース直前にリピューマが他界。本作はショックから立ち直れずに、一時は音源に蓋をしていたクラールがリピューマとの最後の録音であり、彼がもっとも気に入っていた「バット・ビューティフル」を軸に制作したアルバムとなる。ダイアナ自身は本作を「私を別のフレームから捉えた作品」と言い、『ターン・アップ・ザ・クワイエット』を表だとすると、これは裏の作品で、リピューマとの思い出の未公開音源集なのである。

■リリース情報

ダイアナ・クラール 

『ディス・ドリーム・オブ・ユー』発売中

品番:UCCV-1181

価格:2,860税込 (SHM-CD)

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