【写真で解説】運命のライバル! トヨタ GRスープラを日産 新型フェアレディZと徹底比較!

トヨタ GRスープラ vs 日産 新型 フェアレディZ

スープラと新型Zは“ど真ん中”のガチなライバルだ!

17年ぶりに2019年復活を遂げた5代目スープラ

2003年、惜しまれつつ生産を終了した4代目スープラ(A80型)。それから17年の時を経て、2019年に奇跡の復活を遂げたのが5代目となるトヨタ スープラです。アメリカ市場を主なターゲットとし、ロングノーズ・ショートデッキの古典的なFRスポーツカーのフォルムを持つ点で、新型フェアレディZとも共通するイメージがあります。

ボディサイズは、全長4380mm×全幅1865mm×全高1290mm、ホイールベースは2470mm。ちなみに新型フェアレディZ プロトタイプのボディサイズは全長4382mm×全幅1850mm×全高1310mmですから、ほぼスープラとクロスしていることがわかります。

兄弟関係にあるBMW Z4だが、それぞれまったく別物に仕上がった

BMW Z4

新型スープラは、これまでの歴代モデルとは異なり、技術提携を結ぶドイツ・BMWとの共同開発により誕生しました。同時に開発されたBMW Z4がオープンカーなのに対し、スープラはクーペボディを持つなど全く別のクルマとして仕上がっており、お互いの独自性はしっかり保っています。

骨格や主要な部品こそ共通なものを用いつつも、車両自体の企画や実験、セッティングなどはトヨタが独自で実施しているのは言うまでもありません。

なおスープラの製造は、欧州・オーストリアのマグナ・シュタイア社で行われます。つまり5代目スープラは輸入車となります。

3リッターと2リッターの各ターボエンジン、3種類のパワートレインを用意

3リッター直6ターボエンジン,日産 新型フェアレディZ プロトタイプ
3リッター直6ターボエンジン,日産 新型フェアレディZ プロトタイプ

スープラに搭載されるエンジンは、「RZ」に3リッター直列6気筒ターボ、さらに2リッター直列4気筒ターボで出力違いの「SZ-R」「SZ」を設定。8速ATのみ、そして全車が後輪駆動(FR)です。特にRZの直列6気筒ターボ+FRの組み合わせは、先代までの歴代スープラと同様のスタイルを受け継いだ格好になります。なお新型フェアレディZではMT車の存在も明らかにされており、スープラへのMT搭載にも期待がかかります。

スープラのトップグレードRZの3リッターターボエンジンは、デビュー当初の最高出力340ps、最大トルクは500Nmでしたが、2020年4月に早くも一部改良を実施。最高出力387psと、約14%もパワーアップしています。ちなみに日産の新型フェアレディZ プロトタイプのスペックは非公開で、V型6気筒ツインターボ搭載ということだけが明らかにされています。いずれにせよ相当にスープラを意識したスペックとなるのは間違いなさそうです。

タイトな2シーターはいかにもスポーツカーという雰囲気ムンムン

2人乗りのタイトな造りのインテリアは、いかにもスポーツカーという雰囲気。内装色では、ブラックを基調に、レッドをあしらったモデルも用意されます。よくよく観察してみるとBMWとの共通部品も見られますが、シートなどクルマに関わる重要なパーツはトヨタオリジナルのものが用いられています。

2020年の一部改良と共に100台限定で登場したRZ“Horizon blue edition”は、ブラックにブルーのステッチを組み合わせた内装で、シート地はアルカンターラと本革のコンビという特別な仕立てとなっています。

宿敵の次期フェアレディZ登場が待ち遠しいぞ!

100台限定のスープラ RZ“Horizon blue edition”は、2020年4月28日に受注を開始し、瞬く間に完売。幻の1台となっています。車名の通り真っ青なホライゾンブルーのボディカラーが特徴で、マットブラック塗装の19インチ鍛造アルミホイールとの組み合わせが最高にクールです。

2020年9月現在、スープラの販売価格は「RZ」731万3000円、「SZ-R」601万3000円、「SZ」499万5000円となっています。新型フェアレディZの価格はもちろんまだ未発表ですが、スープラを強く意識してくるのは間違いないでしょう。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:小林 岳夫・島村 栄二・和田 清志・TOYOTA・NISSAN]

トヨタ 新型スープラ RZ(3リッターターボ) スペックと価格

© 株式会社MOTA