<レスリング>2016年リオデジャネイロ2位のワレリア・コブロワが復活優勝、57kg級で東京を目指す…9.26~27ロシア女子選手権

大けがを乗り越えて復活したワレリア・コブロワ(ロシア)。川井梨紗子のライバルとなるか=写真は2016年リオデジャネイロ・オリンピック決勝

 世界各国でレスリング活動が再開される中、ロシアの女子選手権が9月26~27日にカザンで行われ、2016年リオデジャネイロ・オリンピックの女子58kg級決勝で伊調馨と激戦の末、銀メダルに終わったワレリア・コブロワ(27歳)が負傷から復帰して参戦。59kg級の決勝で昨年の欧州選手権2位のスベトラーナ・リパトワを4-1で破り、優勝した。

 同選手は2017年世界選手権(フランス)の初戦でひざの十字靱帯を断裂。手術のため戦列を離れており、約3年1ヶ月ぶりの試合出場だった。今大会は59kg級だったが、東京オリンピックは57kg級で目指すことを明言している。ブランクの間、第一子をもうけている。

 昨年の72kg級世界チャンピオンのナタリア・ボロビエワ(2012年ロンドン・オリンピック同級優勝)は出場しなかった。

 ロシア協会ホームページによると、優勝者は12月にセルビアで予定されている世界選手権(注=10月5日に開催の可否が決定される見込み)の代表になるという。ロシア女子チームは今夏、世界V5のスタンカ・ズラテバ(ブルガリア)らを育てるなど指導力に定評のあるシメオン・ステレフ・コーチ(ブルガリア)が監督に昇格。ステレフ体制で東京オリンピックへ向かう。

 各階級の優勝選手は下記の通り。


2020年ロシア女子選手権・優勝選手

 【50kg級】Nadezhda Sokolova=2019年U23世界選手権3位

 【53kg級】Angelica Vetoshkina=2020年ヤリギン国際大会50kg級3位

 【55kg級】Olga Khoroshavtseva=2019年世界選手権3位

 【57kg級】Veronika Chumikova=2020年ヤリギン国際大会優勝

 【59kg級】Valeria Koblova=2016年リオデジャネイロ・オリンピック58kg級2位

 【62kg級】Lyubov Ovcharova=2019年世界選手権59kg級2位

 【65kg級】Ulyana Tukurenova=2019年ヤリギン国際大会62kg級3位

 【68kg級】Khanum Veliyeva=2020年欧州選手権優勝

 【72kg級】Marina Surovtseva=2019年欧州ジュニア選手権76kg級3位

 【76kg級】Ekaterina Bukina=2020年欧州選手権優勝

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