NOPPO☆s**t kingzでの活躍だけじゃない! ドラマ出演でも話題に

山田涼介&田中圭がバディを演じ話題となっているドラマ「キワドい2人-K2-」に、キーパーソンとなる容疑者役でゲスト出演したNOPPOが登場。初めてのドラマの現場での出来事からクリエーターとしての活動、本業でもあるs**t kingzでのパフォーマンスまで、余すことなく語ってもらった。

――金曜ドラマ「キワドい2人-K2-」(金曜午後10:00/TBS系)の第3話では、容疑者の脇康介役でゲスト出演されましたね。

「ちょっと匂わせの人物ですよね。脇はお金にも困ってないし、友達も彼女もいて、順風満帆な、自分の年齢よりもちょっと若い設定だったんですけど。あと2話分くらい続けたいなと思うくらい面白い役でした。ドラマに出るのが初めてというのもあって、自分とは全然違う役になれたのがすごく楽しかったです」

――ドラマ初出演、いかがでしたか?

「やっぱり緊張しましたね! 田中圭さんと2人のシーンがあったんですけど、あそこがもう! 人生であんなに緊張したことはないんじゃないかというくらい緊張しました。途中、静かにしていたら膝がカタカタ揺れてきちゃって(笑)」

――ダンスの大舞台よりも、ですか?

「ダンスよりも、全然緊張しました! とっても緊張しましたし、めちゃくちゃ勉強にもなりました。ドラマの現場で、直接プロの方と芝居をさせてもらえるっていうのは、空気感とか間とかがすごい勉強になりました」

――一番勉強になったのはどんなことでしたか?

「撮影が終わった後の待ち時間に、モニターでいろんな方のお芝居を見させていただく機会があって、“勉強しよう!”と思ってずっと見ていたんです。その中で、カメラで山田(涼介)くんを追ってるところがあって。そこはセリフがなくて、山田くんは会話を見て反応しているだけなんですけど。“あ、ちょっと疑ってる”とか、“あ、なんか違う感じ”とか、目だけの表情で感情を読み取れる繊細な芝居をしていたんですよ。それが見入っちゃうくらい勉強になったし、さすがだなぁ!って思いました。わざとらしくなくて、山田くんのナチュラルな芝居だったので、よりリスペクトしましたね。本当にすごかったです! 見られてよかったなぁと思います」

――山田さんとのコミュニケーションはけっこうあったんですか?

「まず、出演者紹介の時に『s**t kingzのNOPPOさんと言って僕たちも振り付けしてもらったりしているんです!』と、ほかの出演者の皆さんに僕のことを紹介してくれたんです! 撮影中も山田くんから『どうですか? こういうの(ドラマ出演)、やってるんですか?』と声を掛けてもらって、『いや、初めてだよ、教えてよ!』と(笑)。セリフの覚え方を聞いたり、撮影の間にいろいろ相談に乗ってもらってました」

――現場での山田さんはどうでしたか?

「ダンスだったら本番前にちょっと練習とかするんですけど、山田くんはもう何年も芝居をやっているので、動きのリハーサルとかをしないで、本番の声が掛かった瞬間にセリフや動きをその場でやるんです。『よくできるね!』って言ったら、『監督の意図が俯瞰でなんとなく想像できるので、自分で何パターンか用意してやります』ということを言っていて、『勉強になります!!』と。山田くんには本当に助けられましたね!」

――今回、お芝居に挑戦してみて大変だったところは?

「ナチュラルに演じようとしつつ、ドラマ自体の流れやテンポ感や雰囲気とか、そういうのをちゃんと考えなきゃなというのは、稽古をしていた時に勉強になりました。脇という役は“いるよね、こういうヤツ”“なんかムカつく”って思ってもらえたらいいなって思いでやりました」

――ダンス、お芝居の他に、アパレルブランド「FREAK’S STORE」の秋冬商品にクリエーターとして参加されていますね。どういう経緯で決まったんですか?

「元々、チームメートのOguriの知り合いに洋服関係の友達がいて、そこからいただいたお話ですね。『NOPPO、お前、自粛期間中にめっちゃ描いてたやん』ってOguriが紹介してくれて、夢がかなった感じです。自粛期間中にいろいろ描いて、提示できて、それがつながりました」

――アパレルブランドにイラストを提供する上で特に意識したことはありますか?

「僕はアートでお仕事をしたことがなく、趣味で描いていただけで、アパレル企業の企画に参加させてもらうのは初めてでした。コンセプトが必要だなって思った時に、“初めてだからやっちゃえ!”みたいな感じの勢いを込めました。言葉選びから始めて“Beginner’s luck”だったり“Going my way”だったり“Enjoy the moment”だったり、それに合った絵を描こうと思いました。自分はアーティスティックな雰囲気や情景を描くよりは、ちょっとアニメ寄りの、ポジティブにガンッと前に出るような色使いやキャラクターが好きなので、そういうNOPPOらしさを意識しながら描きました」

――NOPPOさんのクリエーティビティはどこから湧いてくるんですか?

「ダンスと絵は似ているんですよ。ちょっと下書きして、チャレンジして、あとは本番でデッサンしていく感じとか。下書きの段階で好きなものをどう描けるかというところと、ほかの情報をどう取り入れてダンスに生かすかというところも似てますね。あと、僕、想像することが好きなんですよ! 子どもの頃は、買ってもらえないおもちゃがあったら、本とかを見て形状を暗記して、想像で目の前に出せるくらい(笑)。例えばアンパンマンだったら、ここにいて、歩いて、ジャンプさせて、仮面ライダーが出てきてパンチされちゃった、みたいな、想像で遊ばせるっていう。言ってること分かります?(笑)」

――分かります。そこにないものが、想像力を使ってあるように見える、ってことですよね?

「そうです! そういうのが好きで、小さい頃からずっとそういう遊びをしていたんですよ。これからもそういう風に絵を描いていこうかなと思っていて。現実にあるものに絵を足して拡張させていくとか、身近にあるものをアートにして遊んでいく、みたいな」

――8月には、s**t kingz YouTubeチャンネルで、ソロダンスの映像作品「足取り」を公開されましたね。

「今までs**t kingzとして出していたイメージもあると思うんですけど、今回は完全に“個”でソロの色を強く出せたので。僕はシーズンごとに好きな音楽や絵や色が全然変わっちゃうので(笑)。あの時期は、しっとりとした何とも言えない空気感の映像や曲を作りたいなと思ってて。反応はいいのかな? いいと思います。ダンサーのみんなとか周りの仲間とかからも連絡が来ました。『ごちそうさまでした』と言われましたね(笑)」

――ドラマをはじめ、Eテレの「天才てれびくhello,」にも出演中ですが、グループを離れてソロとしての活動も多くなっていますね。

「より考える時間が増えたというか、“NOPPOって何なんだろう?”みたいな(笑)。やっぱりNOPPOとして活動していく時に、やっていきたいものはたくさんあるんですけど、それをうまく伝わるようにどうアウトプットしていいのかな、と。ただ漠然と伝えるんじゃ分からないし、“どこに伝えたいのかな?”って考えた時に、ファミリーや子どもが自分に引っ掛かるなと思いました。やっていても心から楽しめる瞬間があるんですよね。いろんなことをやらせていただく中で、徐々に自分の中で明確になりました」

――12月には、s**t kingzのダンス映像アルバム「FLYING FIRST PENGUIN」がリリースされますね。注目してほしいポイントを教えてください。

「ダンサーは既にある楽曲で表現することが多いんですけど、それじゃあ表現の幅が決まっちゃうというか。もちろん同じ曲の中で違う表現をする楽しさもあるんですけどね。でも、もっとシンプルにピンポイントで表現がしたいとか、映像を作りたいとか、ダンサーが先行して作っていく、みたいなのは今回新しい動きだなと思っていて。映像とか、身体表現の楽しさを知ってほしいし、いろいろな表現の仕方を楽しんでほしいですね。それから、『FLYING FIRST PENGUIN』っていうだけに、僕たちがパフォーマーの中から勢いよく飛び出して行くので、後に続いてほしいという願いもあります。独り占めじゃなくて、“こういう表現もできるんだよ、もっと楽しんでいこう!”っていう提示になればいいなと思っていますね」

――ダンサー、俳優、イラストレーター、振付家、多才な活躍をされていますが、これから挑戦したいことはありますか?

「今まで10年以上、チームをメインにダンスをやってきた中で、個人での活動はなかった感覚なんですよね。最近、“ひとりで表現するのが面白いな”って思えてきたので、もっともっとクセのあることができたらいいなと思っています! もちろん、絵とか芝居は続けて、新しいものを絡めつつ、クリエーティブしていきつつ。最近は欲が出ちゃって、“もう1個なんかないかなぁ?”というのは思ってます(笑)」

――NOPPOさんはそのバランスをどうやって取っているんですか?

「たとえ親から反対されようが、自分の大好きなものがあったから続けてこられて、今こういう活動ができているのかなって思います。“それでも好きなものはやりたい!”っていう欲求があるので、寝ないで努力するとかはもう当たり前のことで。そういうものに出合えてよかったですね。今回、芝居をやらせていただいて、ダンスの見え方が変わったというか。ダンスではプロと言われているのに、芝居では丸裸にされたくらい欠点が見つかって、新しい自分に出会えたんです。そこで自分の新しい尺度が生まれたので、とりあえずやってみることが本当に大事なんだなと。いろいろやらせてもらったからこそ思いますね」

――s**t kingzのパフォーマンスはお芝居の要素も入るじゃないですか。それとはまた違いますか?

「今までは高校の文化祭みたいな(笑)。芝居は本当に難しいです。ダンスをやっているが故の欠点なのかもしれないですけど、全部を俯瞰で見ちゃうんですよ。芝居って役に入り込んで感情を出さなきゃいけないのに、稽古をしていると“こういう風に立てばいいかな?”とか“こういう仕草をすればいいかな?”って考えちゃうんですよ。その途中で、“あ、これ、ダンサーだ!”と気付くんです(笑)。あと、『落ち着きがない』ってすごい言われました。“感情とか思いを伝えるには動かなきゃいけない”っていうダンサー脳になっちゃってるんでしょうね(苦笑)。それこそさっきの、山田くんの動かない美学とか、目だけの美学とかを生かさせてもらってます。『ダンサーの俺、いなくなれ!!』って、俯瞰との闘いです!」

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取材・文/依知川亜希子 撮影/Marco Perboni スタイリング/岡本健太郎
ヘア&メーク/KIDMAN 外山龍助 撮影協力/En Studio

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