ポストシーズン開幕 メジャー未経験の新人3人がロースター入り

日本時間9月30日、ついに2020年のポストシーズンが開幕した。日本時間9月30日にワイルドカード・シリーズの初戦を迎えるアメリカン・リーグの8球団は今シリーズのロースター28人を発表。ヤンキースの田中将大、レイズの筒香嘉智、ツインズの前田健太が順当にロースター入りするなか、ブルージェイズの山口俊はロースターから漏れた。また、シェーン・マクラナハン(レイズ)、アレックス・キリロフ(ツインズ)、チャス・マコーミック(アストロズ)の3人がメジャー未経験ながらロースター入りを果たしている。

過去にポストシーズンでメジャーデビューを果たした選手は2人いる。2006年のマーク・カイガー(アスレチックス)と2015年のアダルベルト・モンデシー(ロイヤルズ)だ。モンデシーは翌2016年にレギュラーシーズン初出場を果たし、今季は両リーグ最多の24盗塁をマークして盗塁王のタイトルを獲得。一方、カイガーは2006年オフにアスレチックスを解雇され、その後はメッツやマリナーズのマイナーでプレーしたものの、メジャーへ昇格することはできなかった。

マクナラハンは23歳の左腕で、メジャーリーグ公式サイトのプロスペクト・ランキングでは全体99位・球団6位にランクイン。90マイル台後半の速球を武器とし、リリーフでの起用が想定されている。昨季はマイナー3階級(A級・A+級・AA級)合計で24試合(うち22先発)に登板して120回2/3を投げ、11勝6敗、防御率3.36、154奪三振をマークした。

キリロフは22歳の外野手で、前述のプロスペクト・ランキングでは全体27位・球団2位にランクインしている有望株である。2018年にマイナー2階級(A級・A+級)合計で打率.348、20本塁打、101打点、OPS.970をマークした好打が最大の魅力。昨季はAA級で94試合に出場して打率.283、9本塁打、43打点、OPS.756という成績を残した。

マコーミックは25歳の外野手で、前述のプロスペクト・ランキングでは球団24位という評価。昨季はマイナー2階級(AA級・AAA級)合計で110試合に出場し、打率.269、14本塁打、66打点、16盗塁、OPS.818をマークした。走攻守のバランスが取れ、なおかつ外野3ポジションを守ることができるため、外野の控えとして重宝しそうだ。

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