ジャングルの中の秘湯! マタランカ温泉【知ればオーストラリア雑学王12】

温泉大国・日本を離れ、オーストラリアで暮らす筆者。時折、無性に温泉が恋しくなります。あまり知られていませんが、数は少ないものの、この国にも温泉があるのをご存じですか?今回ご紹介するのは「マタランカ温泉」。周辺はワニの生息地、ジャングルの中にひっそりと佇む秘湯です。スリルに満ち溢れたアドベンチャーへ、いざ!

秘湯ハンティング!オーストラリアの奥地へ

(C) Nick Brundle / Shutterstock

せっかくオーストラリアで温泉に浸かるなら、この国らしいワイルド温泉が乙というもの。そこで目指すは、ノーザンテリトリーの「エルジー国立公園」。見渡す限り高い木々に囲まれた“The ジャングル”地帯、この地ならではの珍しい野生生物が生息します。一方、釣り好きから絶大な人気を誇る公園でもあります。

DANGER! ワニにご用心

ここで最も注意しなければならないのは、ワニの生息地であるという点。パーク内にはいくつもの水辺があるものの、入水できるのはごく限られたスポットのみです。事前によく公式サイトのMapを確認しておくと共に、現地でも「DANGER」「CROCODILE SAFETY」など注意書きには十分気を配りましょう。

魅惑の秘湯「マタランカ温泉」

(C) Nick Brundle / Shutterstock

ワニ遭遇という危険な香り漂うスポットにもかかわらず、多くの人で賑わうのには訳があります。それはターコイズブルーのクリアウォーター。透明度抜群の温水は34度、日本の温泉と比べるとやや低めですが、一年中温暖な気候のマタランカでは適温といえるでしょう。こんなにも美しい天然温泉が無料で楽しめてしまうのですから、遠路はるばる訪れたくもなります。ちなみに水着着用なので、くれぐれもお忘れなく。

「マタランカ温泉」近くの「ビター・スプリングス」は、水深がかなり深め。ダイビングマスクや浮き輪を持参するのがおすすめです。日本の温泉と違い、浸かるというより泳ぐ人が多い様子。オージーにとっては、温水プールといった感覚なのでしょう。

さて今回は、ジャングルに隠れた天然温泉をご紹介しました。熱すぎず、ぬるすぎず、美しいターコイズブルーの世界は極楽そのもの。冒険心くすぐるDeepな温泉クエストへ繰り出すなら、ぜひオーストラリアを訪れてみてはいかがでしょう?

[参照]

エルジー国立公園:

https://northernterritory.com/jp/ja/katherine-and-surrounds/destinations/elsey-national-park

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