<あのころ>下北半島に井上靖文学碑

「海峡」の舞台に31年ぶり

©一般社団法人共同通信社

1989(平成元)年9月30日、井上靖が小説「海峡」の舞台、青森県風間浦村の文学碑除幕式であいさつ。「ああ、湯が滲みてくる。本州の北の果ての海っぱたで、雪降り積もる温泉旅館の浴槽に沈んで、俺はいま硫黄の匂いを嗅いでいる」。終章を執筆したゆかりの地に31年ぶり。この1年4カ月後、83歳の生涯を閉じた。