「十八親和銀行 極めて強大」 西日本FH社長 営業態勢の強化図る

 長崎銀行(長崎市)の親会社、西日本フィナンシャルホールディングス(FH、福岡市)の谷川浩道社長は28日の定例記者懇談会で、10月1日に発足する十八親和銀行について「極めて強大」とし、「対抗勢力が頑張ってこそ自由競争は維持できる。やれるだけ頑張ってみようという気持ちだ」と述べた。
 西日本FHは、長崎銀への人員派遣などを通じ県内での営業態勢の強化を図るとともに、FHのキャラクター「ワンク」をラッピングした路面電車を運行するなど知名度向上にも取り組んでいる。
 谷川社長は、ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市)と十八銀行(長崎市)の経営統合のための借り換えサポート(債権譲渡)で引き受けた債権を、元に戻されていると指摘。「新しい、創造的な融資で互いに知恵を競い合うのが金融のあるべき姿だ」と強調した。
 今後の再編への考え方については「オープンなスタンスだ」とした上で、「地域の発展に必要か、営業基盤拡充などにつながり、株主やステークホルダー(利害関係者)にプラスになるか、をしっかり考えることが大事」との認識を改めて示した。

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