テクノ仮設団地が閉鎖 熊本地震、ピーク時1334人が生活

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テクノ仮設団地閉鎖を前に、久しぶりに団地内の「みんなの家」を訪れ交流した元住民ら=29日、益城町
退去が完了し、草が生い茂っているテクノ仮設団地。ピーク時には1334人が暮らした=益城町

 熊本地震で整備された県内最大の建設型仮設住宅団地、益城町のテクノ仮設団地の入居者がゼロになり、30日、閉鎖された。被災者の自宅再建や、木山仮設団地への集約に伴う退去が完了したため。地震発生からまもなく4年半。10月中旬からは建物の解体が始まる。

 同団地は516戸が並び、2016年7月に入居開始。ピーク時の同年12月には、507戸に1334人が暮らした。30日、最後の3世帯が鍵を町に返却した。

 今年6月には入居者減に伴い、団地内のスーパーが閉店。隣接していた仮設商店街の店舗も9月上旬までにすべて営業を終了した。数カ月前から空室になっている一帯では雑草が生い茂り、団地内にあったバスの停留所もすでに撤去された。

 閉鎖前日の29日には、再建した自宅や災害公営住宅(復興住宅)に移った元住民約30人が、久しぶりに同団地の交流施設「みんなの家」に集まり、現地での最後の思い出にお茶会を開催。「どがんしとったね」「同窓会のごたる」と会話に花を咲かせた。

 永田由美子さん(68)=同町上陳=は「地震があったから出会えた人もいる。ここでたくさんの思い出ができた」。池田正三さん(80)=同町馬水=は「お互いの元気な様子を見せ合えたので、もっと元気になった」と話した。

 町は地震後、町内18カ所に仮設団地1562戸を整備。このうち木造の福富仮設(6戸)を除く17カ所を木山仮設(220戸)に集約する。集約の対象は55世帯で、11月頃までに完了する見通し。退去が済んだ9団地では順次、解体が始まっている。

 町によると、30日時点で約90世帯が建設型仮設団地で暮らしている。(立石真一)