全日本ロードJ-GP3王者の長谷川聖がFIM CEVレプソルMoto3にスポット参戦

 9月29日、Team KAGAYAMAは全日本ロードレース選手権のST1000クラスに参戦している長谷川聖(Team KAGAYAMA powerdbyYOSHIMURA)が10月3日と4日に開催されるFIM CEVレプソルインターナショナル選手権Moto3ジュニアの第5戦・第6戦アラゴンラウンドにスポット参戦すると発表した。

 長谷川は2016年からCLUB Y’sで全日本ロードJ-GP3クラスの参戦を開始した現在20歳のライダーだ。2019年にはJ-GP3のチャンピオンを獲得してMotoGP日本GPでMoto3クラスにワイルドカード参戦した実力を見せた。

2019全日本ロード第7戦オートポリスでチャンピオンを獲得した長谷川聖(CLUB Y’s)

 そして2020年はTeam KAGAYAMA powerdbyYOSHIMURAに移籍。新設されたST1000クラスでスズキGSX-R1000を駆り、第1戦SUGOで4位、第3戦オートポリスでは14位とクラスをふたつ上げたにも関わらず強さを示している。

長谷川聖(Team KAGAYAMA powerdbyYOSHIMURA)/2020年全日本ロード第1戦SUGO ST1000

 そんな長谷川がCIP Junior Teamからゼッケン36を掲げたKTM RC250GPを駆り、FIM CEVレプソルインターナショナル選手権Moto3ジュニアにスポット参戦する。参戦母体となるチームは過去に富沢祥也、鈴木竜生、小山知良らが所属していたCIPだ。

 舞台はスペインのモーターランド・アラゴンであり、第5戦と第6戦のアラゴンラウンドを2レース戦う。同クラスは2020年シーズンに西村硝(MT-FOUNDATION 77)、真崎一輝(LAGLISSE ACADEMY)、松山拓磨(Asia Talent Team)、有田光(CIP Junior Team)の4人の日本人ライダーが戦ってきた。

2020年全日本ロードST1000クラスに参戦している長谷川聖(Team KAGAYAMA powerdbyYOSHIMURA)

 また、Team KAGAYAMAは参戦の理由について「長谷川は昨シーズンJ-GP3クラスのチャンピオンを獲得しており、スキルアップとともに世界レベルのレースを経験させ、国内外で活躍できるレーシングライダーに成長させることを目的にしています」と説明している。

「現在、アジア圏のライダーが世界選手権に挑戦するにはルートが限られており、とても狭き門となっています。私たちの経験や参戦ルートが、今後の国内若手選手が世界を目指す際に活かせて行ければと思っています」

長谷川聖(Team KAGAYAMA powerdbyYOSHIMURA)/2020年全日本ロード第1戦SUGO ST1000

 第5戦・第6戦アラゴンラウンドのレースはFIM CEV Repsolの公式YouTubeチャンネルでライブ配信される予定だ。

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